2015

2

Oct

クルマの上手な買い方

気をつけたい「残クレ」のデメリット

カンタンにまとめると!

  • 「ペナルティ」というシステムに気をつけないと残価が引かれる
  • 再クレジットより、最初から長期ローンを組んだ方が有利な場合が多い
  • 残クレの車は自由にカスタマイズしにくい

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「残クレ」は、手持ちのお金が少ないときや支払い総額を抑えたい時に、有効なクルマの購入手段です。しかし、今でも通常のローンを利用する人の方が多いことからも分かるように、メリットばかりではありません。そこで、今回は残クレ利用時に注意したいポイントを解説します。

事故や走行距離の超過で「ペナルティ」

 

一番気をつけないといけない点は「ペナルティ」というシステム。

残価を設定する際に、例えば「3年で4万km」「毎月1万kmまで」などと走行距離が決められ、それを超過すると残価が引かれます。このため、例えば『通勤が往復50km』などといった場合には使えないと思った方が良いでしょう。

また、修復歴の付く事故や法定の点検・整備を受けなかった場合、違法な改造を行った場合なども同様に残価が引かれます。

再クレジットで総支払い額が増えることも

 

分割支払いの終了時、乗り続けるという選択をした場合、一括で支払いができれば良いのですが大抵の場合は再クレジット(改めてローンを組み直すこと)となるでしょう。再クレジットは、結果的に長期のローンを組んだようなかたちになります。

では、最初から長期ローンを組んだ場合と比べてどちらが得なのでしょうか?

購入時の条件や再クレジット時の金融情勢などによっても異なりますので、一概には言えませんが、最初から長期ローンを組んだ方が有利な場合が多いようです。

その理由は主に以下の3つです。

①新車購入時のローンは、金利優遇サービスを設けている場合が多い
②残クレの金利は、残価を引いた額でなく、車両価格に対してかかる
③再クレジットの方が、長期ローンより支払い期間が長くなりやすい

ここで最も注目したいのは②の部分。

支払う額に対して金利がかかっていると思いがちですが、車両購入価格に対してかかるので、通常のローンと金利の対象額は変わりません。

また、③については、期間が延びるということは、分割手数料や利息が増えるだけでなく売却時の価格も下がることを想定しなくてはいけません。

自由にカスタマイズしにくい

 

残クレはしばしば「リースに似ている」と言われることがあります。確かに分割支払い中はクルマの所有者はローンを組んだ会社になっていますし、3年後に買い取ることのできるオプションが付いたリース契約のようにも見えます。

しかし、「借りている」という意識と「購入した」という意識。2つの制度に利用者には大きな違いがあります。

リースの場合はクルマをカスタマイズしようとは思わないでしょうが、残クレの場合は「自分のクルマ」という感覚があるのでカスタマイズしたくなる人も多いのです。

ただ、残クレで忘れてならないのは、販売されている状態の車両に対して残価が設定されていること。ですから、カップホルダーや大型ルームミラーのような簡単に着脱できるものならば良いのですが、例えばオーディオやサスペンション、吸排気に関する部品などをカスタマイズした場合、これらを外して元の状態で返却しなくてはならないので、返却時に大きな出費となってしまうのです。

まとめ ~こんな人は慎重に!~

■日常的に長距離走行をする人

走行距離によるペナルティが心配です。残価設定の基準と、普段の走行距離をよく照らし合わせて検討してください。


■運転に自信のない人

過去に複数回事故を起こした経験があったり、よくクルマにすりキズを作ってしまうという人は、事故によるペナルティの対象になりやすいので、要注意。大きなキズでなくても、ぶつけた箇所によっては修復歴が付いてしまうことがあります。


■スポーツカーを求める人

自動車保険の車両ランクを見ると、事故が多いカテゴリーです。また、専ら、クルマ好き、運転が好き、という人が購入するため、つい、走行距離が伸びてしまい、距離によるペナルティの対象となることも考えられます。


■カスタマイズしたい人

パーツの取り外しが自分自身で可能であれば、大きな問題はありません。ショップに依頼する内容の場合は、原状復帰のための工賃も先に確認して、残クレとローン、どちらが得かシミュレーションをしましょう。

ディーラーオプションで済むようなカスタマイズなら、その方が無難です。当然ですが、違法改造はもってのほかです。