車選び
更新日: 2022-04-11
軽自動車の完全ガイド!新車人気ランキング&おすすめ車種
軽自動車はお手頃な価格と運転しやすいサイズ・広い車内・維持費の安さを備え、老若男女問わず幅広い層から高い人気を得ています。
それだけに競争も激しく、軽自動車と一口にいっても大きく分けて次の5つのタイプが存在します。
軽自動車の種類
- 最近では軽自動車の定番となったハイト系
- ハイト系からさらに進化したスーパーハイト系
- SUVやクーペをモデルにしたもの
- 商用車ベースの荷室の大きなワンボックス系
- 背が低くハイト系が増える以前の一般的なスタンダードタイプ
※「一般社団法人 全国軽自動車協会連合会」が公表している2020年2月のデータを集計
これだけ種類が多いことでかえって「どの軽自動車を買えばいいのか迷う……」「いま人気な軽自動車はどんな車種なんだろう?」と不安に感じたり、疑問に思う方も多いのではないでしょうか。
そこでこの記事では「軽自動車」について知っておきたいことをすべてまとめました。
軽自動車の必須知識
- 購入前に知っておきたい軽自動車の分類と特徴
- 軽自動車の人気ランキング
- あなたに合った、おすすめの軽自動車
あなたに最適な軽自動車が見つかる内容になっています。この記事を参考に最高の一台を見つけてください。
車種の紹介の前に、まずは軽自動車の5つのタイプについて説明していきます。
今すぐ人気車種が知りたい人は「販売ランキングから人気の軽自動車を徹底解説」から読んでもOKです。
なお、軽自動車の販売台数ランキングトップ3(2020年2月)は以下のようになっています。その他の車種についても、一つひとつ詳しく解説しているので参考にしてください。
販売台数ランキングトップ3(2020年2月)
軽自動車の定義と、軽自動車のタイプを紹介
ではまず、軽自動車のタイプについてまとめたので確認しておきましょう。
すでに触れた通り、軽自動車の中にもさまざまなタイプのクルマがあります。そして特徴によって大きく5つに分類できます。
もっとくわしく軽自動車のタイプについて知りたい方は以下の記事も参考にしてください。
また、参考までに「軽自動車」の定義を簡単にまとめました。
軽自動車の定義
- 全長3,400mm×全幅1,480mm×全高2,000mm以下のサイズ
- エンジン排気量は660cc以下
- 定員は大人4名までであること
上記の基準にすべて当てはまっているクルマが軽自動車です。ひとつでも例外があれば、コンパクトカーや普通乗用車の扱いとなります。
販売ランキングから人気の軽自動車を徹底解説
それでは、いよいよ2020年2月の新車販売実績から人気の軽自動車をランキング形式で紹介します。ランキングは上位7位までを紹介しています。
並べてみると「スーパーハイト系」の人気がよくわかるランキングになりました。
人気軽自動車TOP7
-
ホンダ N-BOX
→N-BOX+もおすすめ -
日産・デイズ
→デイズルークスハイウェイスターもおすすめ -
ダイハツ・タント
→タントカスタムもおすすめ -
スズキ スペーシア
→スズキ スペーシア カスタムもおすすめ -
ダイハツ ムーヴ
→ダイハツ ムーヴ カスタムもおすすめ - ホンダ N-WGN
-
ダイハツ ミラシリーズ
→ミライース / ミラココアもおすすめ
それぞれ特徴やスペックをくわしく解説しているので気になる車種から見てみてください。
また「自分にはこれ!」という1台が選べるように、筆者の見解からおすすめポイントや向いている条件にもふれています。
ぜひ、あなたに合った軽自動車選びの参考にしてください。
※ランキングは新車販売台数より販売台数を調査(全国軽自動車協会連合会調べによる2020年2月の販売台数より算出)
※新車販売価格:2020年2月時点の公式カタログ・HPより調査
※中古車相場:2022年3月時点のカーセンサーより調査
※平均実燃費:2022年3月時点のe燃費より調査
第1位 ホンダ N-BOX:不動の軽自動車売上1位!完成度の高さが魅力
ホンダ・N-BOXは2011年の発売以降、何度もマイナーチェンジを繰り返して使い勝手を高めてきました。
現在ではライバル車のダイハツ・デイズやスズキ・スペーシアに劣らない使い勝手を備え、ホンダNシリーズを通して新車販売台数トップを記録しています。
そして2017年9月に2代目N-BOXが発売され、発売後1ヶ月で受注台数が5万台を超えるという大ヒットを達成しました。
N-BOXは発売当初からスーパーハイト系として軽自動車とは思えないほど広い室内空間を実現していました。ホイールベースを軽自動車トップクラスの2,520mmまで拡大し、後席にも余裕あるスペースを確保。後席をたためば、ボックス型の広い荷室として活用できます。
さらに2代目では普通自動車と変わらないほど安全装備を充実させ、人気を高めています。
内装・外装ともにNシリーズをリードする上質感で見栄えのする軽自動車となりました。N-BOXカスタムとは外観の違いや、選べるインテリアカラーで差別化を図っています。
ホンダ N-BOXの基本情報
新車販売時価格:138.5~202.6万円
平均実燃費:15.71km/L
⇒福祉車両としておすすめ!「N-BOX+」についてはこちら
ホンダ N-BOX+:福祉車両としても高機能/ラゲッジルームの使い勝手は随一
2017年8月に惜しくも生産終了となったN-BOX+ですが、中古車市場ではまだ在庫が豊富です。とくに「福祉車両として使いたい」という人におすすめです。
上述のN-BOXの派生車種・Nシリーズとして登場しました。
外観や車内空間などの基本はN-BOXと同じですが、N-BOX+のもっとも特徴的なポイントは独自のラゲッジルームにあります。
N-BOXよりも後席を前に出したこと、ラゲッジフロアを後方に向けたスロープ構造としました。そのことで開口部の高さを限界まで下げ、車椅子などの乗り入れが容易になりました。
ディーラーオプションのアルミスロープを装着すると、立派に福祉車両の機能を果たします。生産台数が少なく価格が下がりにくい福祉車両を安価で提供できるようにした功績は大きいでしょう。
車椅子仕様のN-BOX+は142万円~でした。
ホンダ N-BOX+の基本情報
新車販売時価格:134~167万円
中古車相場:10~190万円
平均実燃費:データなし
車中泊も余裕な広さで趣味利用もおすすめ!
もちろん車椅子だけでなく大きな荷物の積み込みにも対応し、フロアを前席まで倒せば車中泊も可能です。
ウェイクのように趣味性の高いユーザーに最適で、車中泊の快適さ・寝心地はN-BOX+の方が少しばかり勝っています。
車内空間はウェイクに優位性があるので、どちらを選ぶかの参考にしていただければ幸いです。
N-BOX+やウェイクのような車内空間の広さを重視した軽自動車が気になる方はこちらの記事もあわせてご覧ください。
⇒「軽自動車のサイズ規格と、ゆとりのある室内空間がおすすめの軽を紹介」
第2位 日産 デイズ:高い実用性と圧倒的な後席の居住性が魅力の売れ筋モデル
※車種画像はデイズルークスハイウェイスター
日産と三菱が軽自動車開発に対等出資で踏み切り、合弁会社NMKVを設立。そこから日産・デイズ/eKワゴンの2車種が開発されました。
そのデイズをベースとして、スーパーハイト系のスペックを持たせたのがデイズルークスです。eKスペースとは兄弟車にあたります。
シートは撥水加工が標準装備され、後席に大人・子どもが一緒に座ることがある家庭などに最適です。
デイズルークスの特徴として背の高さによる広い車内空間や荷室スペース・上質な内装が挙げられますが、特筆すべきは後席の居住性です。
デイズよりも前後席の距離が80mm以上広がっており、後席の足元空間はスーパーハイト系でもトップクラスです。
日産 デイズルークスの基本情報
新車販売価格:130.6~203.7万円
中古車相場:13~175万円
平均実燃費:13.80km/L
ゆとりのある広い車内空間を重視する方はこちらの記事もあわせてご覧ください。
⇒「軽自動車のサイズ規格と、ゆとりある室内空間がおすすめの軽を紹介」
日産と三菱のラインナップを整理
ちなみにここで、日産デイズシリーズ・三菱eKリーズの関係を整理しておきましょう。
こちらをご覧いただければ、関連シリーズの車種を検討するのに役立つはずです。
デイズ・ek両シリーズを含めて、女性に人気のかわいい車をまとめて紹介している記事も参考にしてみてください。
⇒「「かわいい軽自動車」19選!女性に人気のおすすめ軽自動車を紹介」
日産 デイズルークス ハイウェイスター:デイズルークスのおすすめモデル
デイズルークスのなかでも、おすすめのモデルが「ハイウェイスター」です。
広い車内空間や後席の圧倒的な広さなどの基本仕様はデイズルークスと共通で、ドライバー・乗客に優しい快適設計に力強いマスクを備えたのが特徴といえます。
水平基調のデザインは日産のミニバンとも重なります。
緊急自動ブレーキ・踏み間違え防止などの安全装備、タッチパネル式オートエアコンなどを標準装備。エントリーグレードの「X」がお買い得です。
日産 デイズルークス ハイウェイスターの基本情報
新車販売価格:156~193.1万円
中古車相場:27~220万円
平均実燃費:14.81km/L
かっこいい見た目にこだわって軽自動車を選びたい方にはこちらの記事もおすすめです。
⇒「かっこいい軽自動車に乗りたい!男性向けの存在感ある軽自動車を紹介」
第3位 ダイハツ・タント:背の高い軽自動車の代表格/子育てファミリーに最適
全高1,700mmを超える、背の高いスーパーハイト系軽自動車の代表格がダイハツ・タントです。
タントはお子様がいる家庭や年配の方がいる家庭で、後席の乗り降りを重視する方におすすめです。
天井の高さによって実現した広い車内空間と、ミラクルオープンドア(後席スライドドアと組み合わせた大開口ドア)による高い乗降性が強みです。
後席でも頭上と足元空間は軽自動車の中でもトップクラスで、後席をたためば背の高い荷物も楽に積むことができます。
ダイハツ・タントの基本情報
新車販売価格:122.0~165.7万円
中古車相場:76~228万円
平均実燃費:15.67km/L
スライドドアや広い車内空間を重視する方はこちらの記事も参考になります。ぜひあわせてご覧ください。
⇒「スライドドア付き軽自動車のメリットと、おすすめ5車種を徹底紹介!」
ダイハツ・タント カスタム:広い車内空間とスポーティで洗練された外観を両立
カスタムは標準車のタントよりもスポーティな外観が特徴で、マイナーチェンジにより洗練された雰囲気を一層強めました。
広い車内空間や大開口のスライドドアはベースのタントを継承しており、高い乗降性と快適な居住性が魅力です。
向いている方は基本的にタントと同じですが、グレードによって選べるフロントグリル、シルバーのアクセントなど、よりスポーティな軽が好みの方におすすめです。
ダイハツ・タント カスタムの基本情報
新車販売価格:152.8~187.3万円
中古車相場:6.5~174.9万円
平均実燃費:17.80km/L
このタント カスタム以外にもかっこいい見た目にこだわって軽自動車を選びたい人は以下の記事もぜひ参考にしてください。
⇒「かっこいい軽自動車に乗りたい!男性向けの存在感ある軽自動車を紹介」
第4位 スズキ スペーシア:軽快な走り&先進の安全装備で長く安心して使えるスーパーハイト
全高が1,700mm以上となるスーパーハイト系の軽自動車で、ダイハツ・タントとホンダ・N-BOXに対抗しているのがスズキ・スペーシアです。
スズキがワゴンRをベースとして、先進技術を投入したことで話題になりました。モデルとしての位置づけはスズキ・パレットの後継モデルです。
街中での運転のしやすさ・安全装備から、安心して長く使える軽自動車といえます。
この優等生感はベースとなったワゴンRにも通じるところです。
特徴は、軽では先進のデュアルカメラ(左右2個のカメラを使う)ブレーキサポートをオプション装備。
燃費対策としても全グレードにS-エネチャージ(マイルドハイブリッド)を標準装備しています。
その背の高さからは快挙といえる車体の軽さもあわせて、軽快な運転と低燃費を実現。カタログ燃費は32km/L(JC08モード)となっています。
スズキ スペーシアの基本情報
新車販売価格:133.3~165.4万円
中古車相場:70~296万円
平均実燃費:17.61km/L
軽自動車選びで「燃費」を重視する方はこちらの記事もおすすめです。
⇒「いまさら聞けない!軽自動車の燃費の見方と、燃費が良い軽10選」
スズキ スペーシア カスタム:スペーシアをスポーティ&クールに進化させたモデル
上述のスペーシアをスポーティな外観に仕上げた上級モデルがスペーシアカスタムです。
ベースとなったスペーシア・ひいてはワゴンRの使い勝手・万能性を引継ぎつつ、メッキフロントグリルやLEDライトのクールな外観で個性を強めています。
おすすめポイントはスペーシアと同様、デュアルカメラブレーキシステムを採用した先進の安全装備と、軽量の車体によるトップクラスの低燃費(JC08モードで30.6km/L)です。
モーターアシストのS-エネチャージを装備しておりNAエンジンでも不満はありませんが、せっかくの上級モデル、筆者としてはよりパワーのあるターボを選ぶのがおすすめです。
ターボエンジンでもJC08モード燃費:26.8km/Lと優秀で、燃費に不満はありません。
スズキ スペーシア カスタムの基本情報
新車販売価格:152.8~183.8万円
中古車相場:19.5~296.0万円
平均実燃費:18.52km/L
第5位 ダイハツ ムーヴ:万能型の基本性能を持った背の高い軽自動車の優等生
ダイハツ・ムーヴは、1,600mmを超える全高を持つ背の高いハイト系軽自動車の主力車種です。
頭上・足元ともに余裕のある快適な車内スペースと高い基本性能で、ドライバー・同乗者ともに疲れを感じにくくなっています。万能型の軽自動車としての位置を不動のものとしています。
もともとワゴンRに引けを取らない広い車内空間と高い実用性が特徴でしたが、現行モデルになってさらに走行安定性・安全装備に磨きがかかりました。
緊急自動ブレーキを搭載した安全装備はスマートアシスト2を準備。赤外線レーザーと単眼カメラを組み合わせています。
スマートアシスト2の安全装備機能
- 衝突危険時の警報は対車両:100km/h/対歩行者:50km/hまで作動
- 緊急自動ブレーキは50km/hまで作動
※キャストと共通
前後輪に車体の傾きを制御するスタビライザーを新たに装着し、走行安定性も高まりました。高速道路での走行でも車体が揺られにくくなっています。
ダイハツ ムーヴの基本情報
新車販売価格:120.9~147.4万円
中古車相場:8~191万円
平均実燃費:20.57km/L
軽自動車の安全性が気になる方はこちらの記事でくわしく解説しているのでぜひご覧ください。
⇒「軽自動車はほんとに安全?安全性から見たおすすめ軽自動車」
ダイハツ ムーヴ カスタム:ムーヴの走りとスタイリングの質をさらに高めた上級車
ムーヴの上級モデルとして、走りとスタイリングの質感をさらに高めたのがムーヴ・カスタムです。
軽自動車のなかでも走り・外観の上質感・派手さを求める方に真っ先におすすめする車種といえます。
外観へのこだわりは強く、まずムーヴカスタムを前提としたデザインが作られ、そこから標準車ムーヴを制作するといった徹底ぶりです。
NAエンジンは高速走行にもすんなりと馴染めるトルクフルな反応で、筆者は走りの質は背の高い軽自動車ではトップクラスとの見解を持っています。
ムーヴ本来の居住性・実用性にも満足できます。
ダイハツ ムーヴ カスタムの基本情報
新車販売価格:137.1~174.9万円
中古車相場:5.8~177.0万円
平均実燃費:19.39km/L
集大成の新グレード「ハイパー」も登場
ちなみに現行モデルのムーヴ・カスタムではグレードラインナップとして新たに「ハイパー」を設定しました。
これはライト回り/フロントグリルを専用デザインに変更・内蔵LEDによって非常に迫力ある顔に仕上がっています。
このムーヴ カスタム以外にもかっこいい見た目にこだわって軽自動車を選びたい人は以下の記事もぜひ参考にしてください。
⇒「かっこいい軽自動車に乗りたい!男性向けの存在感ある軽自動車を紹介」
第6位 ホンダ N-WGN:実用性重視のNシリーズ
ホンダが展開するNシリーズの中でも、実用性を重視したモデルがN-WGN(Nワゴン)です。
また、実用性だけでなく走行安定性も日常使いで満足のいくレベルです。特に女性のメイン乗車や、お子様のいる家庭のファミリーカーとしても実力を発揮してくれます。
全高は1,655mmとムーヴやワゴンRなどと並ぶ高さで、ハイト系と呼ばれる車種の中では平均的なレベルです。
後席に燃料機構を配置しないことにより後席のクッション下には大きな収納トレイを装備しています。荷室の床下収納も装備されており、ラゲッジスペースには事欠きません。
車内をきれいに整理整頓したい方にはありがたい仕様になっています。
ホンダ N-WGNの基本情報
新車販売価格:109~147万円
中古車相場:71.8~206万円
平均実燃費:17.35km/L
第7位 ダイハツ ミラシリーズ:低燃費・低価格車の先駆者/操縦安定性も上々で人気を獲得
ダイハツのミラシリーズには多くの派生車種が存在します。
それぞれ個性がある中で今回は「ミライース」と「ミラココア」の2つに絞って紹介していきます。
ミライース
スズキ・アルトのような「軽量化による低燃費」化の先駆けとなったのが、ダイハツ・ミライースです。
車両構造から見直して低い全高による空気抵抗の減少・軽量化、それによる低コスト&低燃費を一気に実現させたことで「低コスト・低燃費な第3のエコカー」としてヒットしました。
空間効率を向上させ、低い全高でも、車内の窮屈さは感じないように仕上げられています。
発売当初は低コストの事情から装備面に不満もありましたが、現在では充実した装備も充実しています。
肝心の燃費性能はライバル車のアルト(JC08モード燃費:37.0km/L)に対して35.2km/L(同じくJC08モード燃費)と差をつけられています。しかし軽自動車の中ではトップレベルの燃費ということに変わりはありません。
むしろ新車の場合は燃費を軸にアルトと比較して価格交渉を図るのが有効でしょう。
ダイハツ ミライースの基本情報
新車販売価格:84.2~133.9万円
中古車相場:34.8~131万円
平均実燃費:22.53km/L
軽自動車選びで「燃費」を重視する方はこちらの記事もおすすめです。
⇒「いまさら聞けない!軽自動車の燃費の見方と、燃費が良い軽10選」
ミラココア:ラパンのライバル車/リビングのようにくつろげるキュートな軽自動車
出典:ダイハツ公式サイト
ミラココアは2018年2月に生産終了しましたが、デザインのかわいらしさで女性に人気のある車種として中古車在庫は豊富にあります。
そもそもミラココアはダイハツが女性にターゲットを絞って開発されたモデルです。
スズキ・アルトラパンのライバル車種にあたります。外観は愛嬌のあるかわいいデザインで、内装も落ち着きのある「部屋感」をもったものになっています。
発売当初はフロントデザインは愛嬌の方が強かったのですが、2014年のマイナーチェンジで洗練された雰囲気も持つようになりました。
ベンチシートはサイズも大きめでホールド感も高く、見た目だけではなく機能的にもリラックスできるすぐれものです。またガラスエリアが広いため視界が良く、運転がしやすいのも女性にとっては嬉しいポイントでしょう。
ボディカラーは計15色、上級グレードではインパネ・シートの色をそれぞれ3色から選ぶことができ、まるで部屋の模様替えのような感覚で選ぶことができる車種でした。
ダイハツ ミラココアの基本情報
新車販売時価格:118.8~165.2万円
中古車相場:8~139.8万円
平均実燃費:18.12km/L
女性に人気のかわいい車をまとめて紹介しているこちらの記事もぜひ参考にしてみてください。
⇒「「かわいい軽自動車」19選!女性に人気のおすすめ軽自動車を紹介」
以上が、2020年度2月の販売実績に基づいた、販売台数ランキングベスト7となります。
とはいうものの「売れ筋の軽自動車=あなたに合った軽自動車」というわけではありません。
本当にあなたに合った車を探すために、ここまで紹介した売れ筋の軽自動車以外にも、筆者がとくにおすすめしたい特徴的な車種を紹介していきます。
その他の魅力的な軽自動車を紹介
ここからはあなたが車に求めることを軸に選べるよう以下の選択肢を用意しました。これを参考にしてどの車種があなたにフィットするか考えてみてください。
各選択肢はリンクになっているので、ピンとくる選択肢をクリックして気になるところから読み進めてください。
上質感・乗り心地の良さを重視したい人におすすめの軽自動車
軽自動車でも内外装・走行時の乗り心地などで質感を重視したい人におすすめの軽自動車を集めました。
シートや乗り心地が犠牲になりがちな軽自動車も、車種によっては普通車とそん色のないクオリティに仕上がっているものも存在します。
三菱 ekワゴン
三菱と日産が共同で開発した軽自動車が三菱・eKワゴンで、日産・デイズの兄弟車にあたります。
上質な内外装と快適性が特徴で、軽自動車だからといって安っぽい車には乗りたくないという人におすすめです。
主なグレードにタッチパネル式オートエアコンを装備しています。
インパネの質感はハイト系の中でもトップクラスといえるでしょう。後席の座面の奥行きも535mmと長く、スエード調にあつらえられたシートでゆったり快適に過ごせます。
画像引用:三菱「ekワゴン|インテリア」
安全面の配慮としてはデイズ同様に、ハイビームアシストなどの最新装備も追加されています。
正直なところ、全体を通して派手さはありませんが、それを補う上質感と快適性を持っており、長く安心して使える軽自動車といえるでしょう。
三菱 ekワゴンの基本情報
新車販売価格:119.6~158.6万円
中古車相場:59.9~169.8万円
平均実燃費:17.95km/L
スズキ アルトラパン
スズキ・ラパンは正式名称こそ「アルトラパン」ですが、アルトシリーズとは明確に差別化された可愛らしさ・柔和なデザインで女性に高い人気を誇ります。
しかしラパンの特徴は内外装の「可愛さ」だけではありません。真価は質感の高さとキビキビした小気味のよい走りなど、基本性能をしっかり備えていることにあります。
充実した安全装備と燃費の良さは評価が高く、意外に骨太なデザインは見た目のかわいらしさに反し男性にもおすすめできる作りに仕上がっています。
※カタログ燃費では最大35.6km/L
カラーはパステルカラーを中心に展開、ヘッドライトや各部のデザインも丸みを帯びたデザインで統一され、女性を意識した作りは3代目となる現行モデルでも変わりません。
ハイト系の軽自動車と比べると全高はかなり低いものの、家族での利用にも充分問題ない広さを備えています。これは2,460mmと長めのホイールベースであることも理由です。
幅広い層の普段使いに適しており、デザインが気に入るなら迷わず購入をおすすめできる車といえるでしょう。
スズキ アルトラパンの基本情報
新車販売価格:107.7~149.2万円
中古車相場:35~175万円
平均実燃費:21.09km/L
ダイハツ キャスト・スタイル
ダイハツのキャストには3つのモデルがあり、なかでも最も落ち着いた上質感をもっているのが「キャスト・スタイル」です。
大人4名の乗車にも適する広い室内と実用性、コンパクトセダン/セダン風の軽自動車ともいえる上質感がスタイルの魅力です。
安全装備も充実させており、赤外線レーザー+単眼カメラの緊急自動ブレーキも装備していることは特筆に値します。
キャスト・スタイルの安全装備
- 衝突警報は対車両:100km/hまで/対歩行者:50km/hまで検知
- 50km/hまでは緊急自動ブレーキ作動
メッキパーツで装飾された外観は高級感ある仕上がりで、内装も洗練された雰囲気を感じさせます。
ダイハツ キャスト・スタイルの基本情報
新車販売価格:122~164.1万円
中古車相場:35.8~199.8万円
平均実燃費:17.81km/L
内外装にこだわりたい人におすすめの軽自動車
軽自動車でも「自分にぴったりの他人とかぶらない車を選びたい!」という方におすすめの車を2車種、紹介します。
どちらも内装・外装ともに個性に合ったデザインやカラーを選べる自由さ・楽しさが魅力の車種です。
ホンダ N-ONE
軽自動車のさまざまなニーズに応えるホンダのNシリーズの中でも、スペシャリティ志向で開発されたN-ONEは独自のポジションを確立しています。
どこかレトロな雰囲気を持ちながら洗練された上質さも兼ね備え、「スタンダード/セレクト/プレミアム/RS」という4つのスタイルが選択できます。
外装と内装の組み合わせは全部で36種類あり、「人と同じような車には乗りたくない」という、個性を重視する人におすすめです。
全高が1,600mm超というハイト系に属するサイズですが、飽きのこないデザインや趣味性の高いインテリアなど、車好きの方を意識した作りになっているのも特徴です。
画像引用:ホンダ「N-ONE」
走行感覚も上質で、全高1,600mmという今では適度ともいえるサイズ、長めのホイールベースは安定感のある走りを実現してくれます。
2015年には全高を低くしたローダウングレードも追加されており、全高1,550mm以下という立体駐車場にも収まるサイズです。これにより趣味性の高さだけでなく、より幅広いニーズに応えられるようになったといえます。
ホンダ N-ONEの基本情報
新車販売価格:118.5~164.5万円
中古車相場:99.8~246.5万円
平均実燃費:18.13km/L
ホンダ N-BOX SLASH
N-BOXをベースに「ファンキーチョップトップ」をコンセプトとして誕生したN-BOX SLASH(N-BOX /としての表記も)は、車好きの心を掴む独自のこだわりを実現させています。
直近のマイナーチェンジによって、エントリーグレードの「G」を除くすべてのグレードで、下記のようなインテリアデザインが選択できるようになりました。
引用:N-BOXギャラリー
これはカリフォルニア・ダイナー・スタイルのイメージで、他にも箱庭感ある計5つの内装が楽しめます。
車高をN-BOXよりも低くし、クーペ的なスタイルとなっています。低い重心によってN-BOXよりもさらに軽快な乗り心地が味わえます。
ホンダ N-BOX SLASHの基本情報
新車販売価格:132~181.5万円
中古車相場:39.8~219万円
平均実燃費:データなし
たくさん荷物を積みたい人におすすめの軽自動車
「ファミリーで買い物がたくさんある」「趣味で道具を積みたい」という方は車にたくさん荷物が積めるかが重要なポイントになります。
ここでは軽自動車ながら、車内空間が広くとられた車種を厳選してご紹介していきます。
スズキ・ワゴンR:どんな使い方にも適する優等生な軽自動車の定番
スーパーハイト系の背の高い軽自動車の代表としてタントを紹介しましたが、背の高い軽自動車の先駆者はこのスズキ ワゴンRです。
ワゴンRはハズレがなく安心して乗れる軽自動車を求めている方におすすめです。日常生活で安心して使える軽自動車としてのスタンスを一貫していて、車内は広くシートを倒すことで大容量の荷室にも変わります。
車体も軽いため、ノーマルエンジンでもパワーに不満はありません。
長距離の移動から街中での走行・買い物まで幅広い使い方に対応できます。最新モデルでは軽のトップレベルまで燃費も向上しています。
これといって強い個性はないものの、変わらないその安心感もワゴンRの魅力だと考えています。
スズキ・ワゴンRの基本情報
新車販売価格:107.8~147.0万円
中古車相場:39.4~195万円
平均実燃費:21.07km/L
軽自動車で燃費の良い車を探したい方にはこちらの記事が参考になります。
⇒「いまさら聞けない!軽自動車の燃費の見方と、燃費が良い軽10選」
スズキ ワゴンR スティングレー:ワゴンRとは異なる上質&スポーティなスタイルで差別化
ワゴンRをベースに、内装・外装に上質感を加えたのがワゴンR・スティングレーです。
装備面でもワゴンRの最上級モデルを上回る装備を実現しており、さらにワゴンRにはないターボエンジン搭載で、すぐれた動力性能を発揮します。
軽自動車の中でも長くメインを張り続けるワゴンRの居住性・実用性に上質感・パワーある走りが加わっただけでも買い得といえます。
しかし、現行のNAエンジンであれば、最大33.4km/L(カタログ・JC08モード燃費)という低燃費も体験でき、非常におすすめです。
スズキ ワゴンR スティングレーの基本情報
新車販売価格:129.3~177.9万円
中古車相場:1000円~177.0万円
平均実燃費:20.37km/L
高速走行をする場面が多い方ならこちらの記事もぜひ参考にしてください。
⇒「軽自動車で高速道路を走るためのコツ!「高速向き」の軽も紹介」
ダイハツ ムーヴキャンバス
画像引用:ダイハツ「ムーヴキャンバス」
ムーブキャンバスは車高が1,700mm以下のハイト系ながら、後席の両側がスライドドアというクラス唯一の仕様が魅力です。
スライドドアにはタッチ式のロック解除機能が付いていて、買い物で両手がふさがっていてもストレスなく荷物を車に載せることができ、主婦の方にとくにおすすめです。
1,655mmの車高は充分な車内空間を持ち大人4人が快適に乗り込むことができゆったり過ごせるのも魅力です。
車内の荷物をきちんと整理したい女性に人気があるのが、ラゲッジスペースや後席の下に引き出し式のトレーなど収納に細かな配慮がされている点です。
ダイハツ ムーヴキャンバスの基本情報
新車販売価格:118.8~166.86万円
中古車相場:55.8~210万円
平均実燃費:15.82km/L
スズキ エブリィワゴン
エブリィワゴンは軽自動車としては圧倒的な車内空間を持ち、ファミリー層を中心に人気の車種です。
標準ルーフでも1,815mmの全高で、かつ両側スライドドアという使い勝手の良さが魅力のワンボックスタイプです。
ムーヴキャンバスもスライドドアが付いていますが、エブリィワゴンはワンタッチで開閉できる「パワースライドドア」である点が大きな違いです。
また、衝突被害軽減ブレーキなどの安全装備も搭載しており、機能面から見ても文句なしのスペックです。
この軽自動車トップの広さを生かし、車中泊などもストレスなく楽しめるためアウトドア好きな方にもおすすめできます。
スズキ エブリィワゴンの基本情報
新車販売価格:142.56~178.2万円
中古車相場:49.5~336万円
平均実燃費:15.00km/L
ダイハツ アトレーワゴン
先ほどのエブリィワゴンとよく比較されるのが、このアトレーワゴンです。
エブリィワゴンに引けを取らない広さだけでなく、全車にターボエンジン搭載されていることにより高い走行性能を誇り、高速道路を走る機会の多い方にとくにおすすめです。
アトレーの乗用車登録モデルとして1999年に誕生し、以下の3点を武器に人気を伸ばしてきました。
アトレーワゴンが人気の理由
- 走行性能の高さ
- 乗り降りの楽さ
- 室内空間の広さ
エブリィワゴンとの違いは走行性能ですが、中古車価格が安い点では「アトレーワゴンは手ごろ感の強い車種」といえます。
「RSリミテッド」グレードを選べばLEDヘッドライトが標準装備となり、質感を高めることができるのも魅力です。
ダイハツ アトレーワゴンの基本情報
新車販売価格:153.36~178.07万円
中古車相場:4.5~249万円
平均実燃費:12.11km/L
アウトドアに対応できる車がほしい人におすすめの軽自動車
近年のSUV人気は軽自動車にも波及しています。
もともと存在していた軽自動車SUVですが、最近では見た目の良さや街乗りでもSUVっぽさがほしい、というニーズに応えるため、さまざまな車種が登場しています。
ここからはSUVタイプの軽自動車からおすすめの車種を4つご紹介していきます。
ダイハツ キャスト・アクティバ
ムーヴと似たハイト系軽自動車でありつつ、個性的な3つのスタイルで差別化を図っているのがキャストシリーズ(キャスト・スタイル/キャスト・スポーツ)です。
その中でももっとも分かりやすい個性を備えるのがアクティバです。SUV風の外観と、他のキャストシリーズにも共通する都会的なデザインを融合させています。
シリーズの中で唯一最低地上高180mmという設計になっており、降雪地でも充分に実用的なつくりになっている点が特徴的です。雪の降る地域に住んでいる方も安心して使える点でもおすすめです。
外装には樹脂製のボディパーツが装着され、さらに野生的な雰囲気です。
このパーツ使いは同じくダイハツのコペン・エクスプレイ(新型コペンの中でSUV風のモデル)と似通っています。
外観だけでなく、専用のセッティング採用によって走りもSUV風に寄せています。走行安定性と乗り心地では3シリーズの中で、もっともすぐれています。
ダイハツ キャスト・アクティバ情報
新車販売価格:122~164.7万円
中古車相場:69.0~139.8万円
平均実燃費:17.81km/L
スズキ ハスラー
スズキ・ハスラーは背の高い軽自動車とSUVを融合させたクロスオーバーモデルで、2014年の登場直後から高い人気を獲得しました。
その人気の秘密は、往年のSUVを感じさせるレトロさと、可愛らしさを融合した遊び心溢れるデザインにあるといえます。
街乗りメインで、たまに郊外の野山へアウトドアを楽しみに出かけるならハスラーがおすすめです。
ハスラーの車体はワゴンRをベースとしており、広い車内空間による高い居住性とシートアレンジも引き継いでいます。その走りもワゴンRに近いもので、街中や山道でも安定した走りを見せてくれます。
SUVらしく最低地上高を高めに設定していますが、ジムニーのように本格的な悪路走行を前提としたモデルではなく、あくまで軽自動車としての走破力といえます。
しかし、多少の悪路や雪道、レジャーには充分な実力を発揮してくれるでしょう。アクティブさと実用性を兼ね備えたモデルとして、幅広い層におすすめです。
スズキ ハスラーの基本情報
新車販売価格:107.8~167.4万円
中古車相場:96.8~289万円
平均実燃費:21.84km/L
スズキ ジムニー
1970年に誕生したジムニーはそれ以来、唯一無二といえる軽自動車本格クロスカントリーとして数度のモデルチェンジを行いながら販売され続けています。
なによりも未舗装路での走破性はほかの軽自動車と比べ物にならない高い性能を持ち、オフロードで走りたいならジムニーが最もおすすめといえます。
100km/hであれば走行中でも2WDと4WDの切り替えができるなど、本格的な機能はもちろんのこと「衝突被害軽減ブレーキ」や「斜線逸脱警報機能」といった先進の安全装備も搭載されています。
悪路だけでなく、街乗りでも安全に運転ができるよう進化を続けている点もジムニーがおすすめできる理由のひとつです。
スズキ ジムニーの基本情報
新車販売価格:145.8~184.1万円
中古車相場:155.8~370万円
平均実燃費:13.58km/L
ダイハツ ウェイク
ウェイクはシートアレンジの多彩さも魅力で、助手席をテーブルとして使えたり、シートをフラットにすることでベッドスペースにも変わります。
「アウトドア・趣味のツール」としてフル活用できる軽自動車といえ、具体的には以下のような方におすすめです。
ウェイクがおすすめなタイプ
- 自転車などの背の高い荷物を積みたい方
- アウトドアでフル活用したい方
- 例:車中泊などで活用したい方
- 例:キャンピングカーとして活用したい方
- 例:釣りなどのベースとして使いたい方
タントやスペーシアのようなスーパーハイト系と呼ばれる軽自動車の全高は1,700~1,800mmとなっています。ウェイクはそれをさらに上回る1,835mmという圧倒的な全高を誇ります。タントよりも85mm高いことになります。
筆者の見解では、一般的な買い物ではタントで充分です。ウェイクは一言で表すと「アウトドア・趣味性の高い使い方をしたい方」にこそおすすめ、ということになると思います。
キャンプなどのアウトドア用途での車を探している方は「キャンプ車の選び方を徹底解説!【ソロキャン用途から家族向けまで】」の記事も参考にしてください。
ダイハツ ウェイクの基本情報
新車販売価格:135~187.3万円
中古車相場:39.8~211万円
平均実燃費:15.99km/L
軽快な走りを楽しみたい人におすすめの軽自動車
次は軽自動車でも走りを楽しみたい、軽快に走る車でドライブをしたい人におすすめの車種を紹介します。
ダイハツ キャスト・スポーツ
先ほども「キャスト・アクティバ」のところで紹介したキャストシリーズのひとつで、もっとも「走り」を追求したのがキャスト・スポーツです。
エンジンはターボのみを搭載し、スポーツカーでもよく採用されるMOMO製ステアリングを装備するなど、スポーティな走りの質が高いのが特徴です。街中での運転や、峠道まで安定した走りを楽しみたい人におすすめです。
少々足回りが硬い印象ですが、快適さを損なうレベルではありません。オプションでタイヤをコペンと共通のボテンザに変更できますが、足回りの硬さに拍車がかかります。
筆者としてはベーシックのタイヤで乗ることをおすすめします。
ダイハツ キャスト・スポーツの基本情報
新車販売価格:162~174.4万円
中古車相場:64.0~149.8万円
平均実燃費:15.58km/L
低燃費・低価格などコスパ重視な人におすすめの軽自動車
どうせ軽自動車に乗るなら、とにかくコストは抑えたいという方も多いのが現実です。
そこで、低燃費・低価格で購入できるおすすめの車種を紹介します。
スズキ アルト
軽自動車の中でも車内空間の広さにこだわらず、「軽量化とコストダウンによる低燃費・低価格」を追求しているのがスズキ・アルトです。
スズキ アルトの性能
- 車両重量は610kg~(最上級グレードでも650kg)
- JC08モード燃費:37.0km/L
- 新車価格:¥696,600~
とスペックを並べてみると、アルトが低燃費・低価格をいかに徹底しているかわかるでしょう。
軽自動車の本領ともいえる、低価格・低燃費・街中での運転のしやすさを求める方におすすめです。
理想測定のカタログ燃費だけでなく、ユーザーによる実燃費も29.0km/L(※e燃費調べ)と軽自動車の中で最高の数値を記録しています。
同じコンセプトの先駆者であるミライース(JC08モード:35.2km/L)にも燃費で上回っています。
それだけに、内装の質感を犠牲にしている部分もありましたが、現行モデルでは全面的に刷新を行い、内装にもモダンさをプラスしました。
他の車種と比べると背の低さが目立ちますが、見た目以上に車内も広く、小回りの利くサイズです。
スズキ アルトの基本情報
新車販売価格:77.7~122.9万円
中古車相場:86.8~153万円
平均実燃費:22.02km/L
まとめ
今回の記事では2020年2月の販売実績を元に、人気の軽自動車7選をご紹介するとともに、それ以外の軽自動車車種のレビューを行いました。
一口に「軽自動車」といってもさまざまなタイプがあることがお分かりいただけたかと思います。
それぞれの車種ごとの特徴、向いている方の条件も解説しましたので、この記事を参考に、どんな軽自動車を買うべきか判断していただければ幸いです。
最後に軽自動車購入を検討している方のために、軽自動車は新車で買うべきか中古で買うべきか、また軽自動車の特権である税金について、コラム形式で書いておりますので、興味がある方はご覧ください。
コラム:軽自動車は新車・中古車どちらで購入するべきか
軽自動車の購入を新車・中古車どちらで行うべきか、この点について筆者の見解をまとめると以下となります。
この記事のポイント
- 「誰も乗っていない新車にこだわる方」「最新の安全装備にこだわる方」以外は基本、中古車がおすすめ
- 2~3年落ち前後の中古車なら価格の安さと比較的新しい装備・車両状態を両立できる
- 新車にこだわる方は新車/未使用車の購入の2通りがある
- 注意:人気モデルの未使用車は新車より高い場合も珍しくない
- 未使用車の買い得タイミングは登場から2年度以降が目安
下記でポイントを解説していきます。
軽自動車に限らず、新車と中古車のコスパ比較を知りたい方は、次の記事をご参照ください。
購入価格の安さと比較的新しい装備を両立できる2~3年落ち中古車がコスパよし
基本的に中古車をおすすめする理由はシンプルです。軽自動車のメリットである「安い購入費用」をさらに安く抑えることができるためです。
5年落ち以上の中~多走行車でもない限り、大きな故障・経年劣化に見舞われる可能性も少なくできます。
目安として、2~3年落ちの中古車であれば、大幅なモデル改定も受けにくく、比較的最新の設備を備えた状態で新車価格の70%前後で購入することができます。
逆に、直近のマイナーチェンジで導入されることも多い最新の安全設備にこだわる方は、以下の新車か未使用車での購入をおすすめします。
誰も乗っていない軽自動車を購入したい場合の選択肢
一方、誰も乗っていない新車(同然の車)を購入したい場合、選択肢としては、
誰も乗っていない軽自動車の選択肢
- 新車での購入
- 未使用車での購入
の2通りがあります。
未使用車は新車価格の80~90%まで価格が下がることが多く、新車同然の車を少しでもお得に買いたい方におすすめの方法といえます。
注意点:人気モデルの未使用車は新車と価格が変わらないことも
しかし、「登場したばかりの人気モデルの未使用車」は、新車と同様か、諸費用込みだと新車より高くなる場合があります。そもそも、未使用車は新車ディーラーが販売目標を達成するため、自ら登録を行い中古車市場に流れるものです。
その背景から登録(届出)済未使用車ともいわれますが、新車が活発に売れている=販売目標が堅実に達成できる場合は未使用車自体の数も少なく、相場は比較的高くなります。未使用車だからといって、常に買い得だとは限らない点に注意しましょう。
目安としては、モデル登場から2~3年経過した場合に未使用車としての価格メリットが出てくると考えてよいでしょう。
コラム:軽自動車の税金はどれだけ安い? 普通車との比較
軽自動車のメリットは、維持費の安さにあることは冒頭でお話しした通りです。しかし、実際のところ軽自動車の税金は普通車の場合に比べてどれだけ安いのでしょうか。
また2019年10月の軽自動車税率変更を受けて、どれだけ変わったのか気になる方もいるかもしれませんね。ここでは具体例を挙げつつ税金を比較してみました。
なお、軽自動車の税金、維持費の詳細については別途記事を用意しておりますので、適宜参照してください。
自動車の購入・維持にかかる主な税金
- 環境性能割(旧:自動車取得税):購入時に発生
- 消費税:購入時に発生
- 軽自動車税(自動車税):毎年発生(軽自動車税は購入の翌年から)
- 自動車重量税:車検ごとに発生
下でそれぞれ比較してまとめていますが、数年同じ車に乗ることを考えると税額の違いが特に影響するのは軽自動車税(自動車税)と自動車重量税です。まずはこの2つから見ていきましょう。
軽自動車税と自動車税の比較
毎年発生する軽自動車税と自動車税は、以下のようになっています。
税金の種別 | 年間の税額 | |
軽自動車税(自家用) | 10,800円 | |
自動車税 | 1,000cc以下 | 25,000円 |
1,001~1,500cc | 30,500円 | |
1,501~2,000cc | 36,000円 | |
2,001~2,500cc | 43,500円 |
排気量にもよりますが、軽自動車税と自動車税では税額に大きな差があることがわかります。
自動車重量税を軽自動車と普通車で比較
自動車重量税は新車購入時に3年分としてかかることになっており、以降車検ごとに発生します。参考として軽自動車と普通車で、購入時にかかる重量税の違いを見てみましょう。
自動車重量税 | 購入時にかかる税額 | |
軽自動車の場合 | 9,900円 | |
普通車の場合 | 1,000kg未満 | 24,600円 |
1,000~1,500kg未満 | 36,900円 | |
1,500~2,000kg未満 | 49,200円 | |
2,000~2,500kg未満 | 61,500円 |
軽自動車税と自動車税の場合よりさらに金額に開きがあることが分かります。
環境性能割(旧:自動車取得税)を軽自動車と普通車で比較
続けて、購入時にかかる環境性能割(旧:自動車取得税)についてです。
環境性能割の場合、購入金額から対象金額を計算する方法は変わりませんが、その課税率に違いがあります。燃費性能に応じて税率が定められるのです。
具体的には、以下のようになります。
燃費性能等 | 税率(自家用車) | |
普通車 | 軽自動車 | |
電気自動車 | 非課税 | 非課税 |
★★★★かつ2020年度燃費基準+20%達成車 | 非課税 | 非課税 |
★★★★かつ2020年度燃費基準+10%達成車 | 1.0% | 非課税 |
★★★★かつ2020年度燃費基準 | 2.0% | 1.0% |
★★★★かつ2015年度燃費基準+10%達成車 | 3.0% | 2.0% |
上記以外 | 3.0% | 2.0% |
「★★★★」とは、平成30年の排出ガス規制からNOx(という法律上の基準)の50%低減を達成した車と、平成17年排出ガス規制からNOxの75%低減を達成した車のことを指します。つまり、一定水準の良好な燃費を確保した車という解釈で問題ありません。
ここでも、普通車よりも軽自動車の方が税率が低くなっています。
軽自動車と普通車の税金比較事例
ここまでの話を踏まえ、軽自動車と普通車にかかる税金の違いを事例でご紹介します。エコカー減税適用前の、購入時にかかる税金として算出しました。
軽自動車と普通車:購入時にかかる税金比較表
軽自動車の場合 | 普通車の場合 | |
自動車税 | 10,800円 | 36,000円 |
自動車重量税 | 9,900円 | 36,900円 |
環境性能割 | 20,000円 | 40,000円 |
購入時合計 | 40,700円 | 112,900円 |
※軽自動車は車両本体価格が100万円・車両重量900kgの場合
※普通車は車両本体価格200万円・車両重量1,500kg・排気量1,700ccの場合
※エコカー減税適用前の税額とする
※燃費性能は★★★★かつ2020年度燃費基準とする
※消費税は別
エコカー減税適用前で7万円以上の開きがあることが分かります。
エコカー減税対象となった場合はその差は縮まることがありますが、軽自動車の方が有利なことに変わりはありません。
エコカー減税対象車数も軽自動車の方が多くなっていますし、そもそも減税対象であるかにかかわらず、税金・維持費を節約したいなら軽自動車を選んで間違いないでしょう。
- 公開日: 2022-03-22

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