車選び
更新日: 2022-04-11
軽自動車は本当に安全?安全性から見たおすすめ軽自動車を紹介
リーズナブルで維持費もお手頃な軽自動車。最近では乗り心地も良く、使い勝手も抜群です。
しかし、軽量なボディゆえに「万が一事故を起こしたとき不安だ」「軽自動車ってほんとに安全なの?」という声が多いのも事実。
しかし、ご安心ください。最近の軽自動車は非常に安全性能も優れています。
今回は、そのように言える理由を詳しく解説します。さらに、安全性能という観点から見た、おすすめ軽自動車を5車種、紹介します。
軽自動車は3つの安全性能いずれも優れている
車において安全は一つの「性能」と捉えられます。安全性能は一般的に次の3つに分けられます。
安全性能の3分類
- 衝突安全性:事故の衝撃を吸収して乗車員を守る
- 予防安全性:先進安全装備などで事故を事前に防ぐ
- 運転安全性:運転しやすく、事故を起こしづらくする
昨今の軽自動車はメーカーの技術革新によって、上記3つの安全性能が劇的に向上しました。
以下、軽自動車の各安全性能について、ご説明いたします。
【衝突安全性能】国が実施する衝突実験で、最高評価を軽自動車が獲得
衝突安全性能は、その名のとおり、衝突した際の安全性能。
多くの人が「安全性能」といえば衝突安全性能を思い浮かべるのではないでしょうか。同時に「軽自動車は安全じゃない」というイメージが強いのも、この性能に由来します。
軽自動車はその特性上、どうしても他の車より鉄板が薄くなります。そのため、「軽自動車は事故の際に潰されてしまう」という印象が広まりました。たしかに重厚で堅牢なボディは安全ですが、だからといって軽自動車が安全ではないとは言えません。
実際に軽自動車のボディは薄いのですが、素材である高張力鋼板はかなり頑丈。さらに、あえて潰れやすい箇所を設けるクラッシャブルボディで、事故の衝撃を吸収します。結果、見た目をはるかに上回る安全性を実現しています。
それは、国土交通省とNASVA(独立行政法人自動車事故対策機構)が実施する自動車の安全性能評価「JNCAP」でも実証されています。
日産のルークスは実験で最高評価の車に送られる「JNCAPファイブスター賞」を受賞しています。
【予防安全性能】軽自動車でも先進安全装備の標準化が進んでいる
予防安全性能は事故を事前に防ぐ性能。いわゆる先進安全装備が、これに当たります。
かつては高級車に設定されない装備でしたが、 最近では軽自動車にも標準設定されることも多くなりました。
先進安全装備には衝突回避を支援する「自動ブレーキ」の他にも、急発進を防止し注意を喚起する「誤発進抑制機能」や車線を感知し逸脱しないように支援する「車線逸脱警報機能」など様々な装備があります。
軽自動車では、自動ブレーキや誤発信抑制制御機能、車線逸脱警報機能などの標準化が進められており、 乗用車並みに安全装備のラインナップは充実しています。
【安全運転性能】軽自動車は運転しやすい条件を備えている
安全運転性能とは、厳密に定義されているものではありません。しかし「安全運転しやすい」ことは、車にとって一つの「基本性能」といって差し支えありません。
事故にあった時の安全性は間違いなく大切ですが、そもそも事故に合わないような工夫がなされていることの方が、より重要だからです。
そういう観点に立ったとき、軽自動車の安全性はとても高いと言えます。「ボディがスクエアで死角が少ないこと」や「運転しやすい視界が確保されていること」「最小回転半径が小さく、小回りが利くこと」など、運転しやすい要素をいくつも備えています。
軽自動車の弱点であるパワー不足も、言い換えれば「大事故につながるスピードを出しづらい」ということであり、安全面では有効に働きます。
結局、現状において最高の事故対策は「安全運転を徹底すること」に他ならないため、安全運転性能の高さは軽自動車を選ぶ大きなメリットの一つと言えるでしょう。
安全性の高い軽自動車を見極め方
衝突安全性能と予防安全性能、安全運転性能は、やはり最新技術が投入されている車が優れています。
そのため、安全性の高い軽自動車を選ぶなら、候補は現行型に絞られます。その中で、より安全性が高いモデルを知りたい場合は、一概には言えないため一つ一つ調べていくしかありません。
衝突安全性能はJNCAPの衝突安全試験を参考にするのが良いでしょう。
予防安全性能は先進安全装備が設定されているかをチェック。そして、安全運転性能は実際に試乗して確かめてください。確認すべきポイントは「車両感覚が掴みやすいか」「視界がクリアか」「運転がしやすいか」の3点です。
安全性の高い軽自動車が欲しいからといって、現行型すべての軽自動車を比べるのは、とても手間です。
まずは自分のライフスタイルにあった軽自動車を見つけ、その気になるモデルの安全性を調べてみるのが、安全な軽自動車選びのコツです。
安全性能にも優れたおすすめ軽自動車5選
安全性と実用性に優れる5車種をピックアップしました。
各安全性能が高いことはもちろん、日常使いを考慮し、使い勝手の良いモデルを選びました。ぜひ軽自動車選びの参考にしてください。
安全性も実用性も抜群のおすすめ車種
軽自動車史上最高の衝突安全性を誇る「ホンダ N-BOX」
ホンダ N-BOXは2017年9月のフルモデルチェンジ以降、新車販売NO.1をひた走る大ヒットモデルです。
その魅力は、やはり車内の広さ。室内長2,240mm×室内幅1,350mm×室内高1,400mmという軽最大級の室内空間は、ゆとりたっぷり。荷室も使い勝手が良く、日常使いをバッチリこなします。
衝突安全性能はJNCAPの試験で軽自動車史上最高の184.1 点を叩き出し、ファイブスター賞を獲得。骨格に衝突時の衝撃を制御する独自の安全技術「G-CON」を採用し、高い安全性を実現しました。
予防安全技術においてもホンダの先進安全技術「Honda SENSING」を全車種に標準装備。
自動ブレーキや誤発進抑制機能だけでなく、歩行者との衝突回避を支援する「歩行者事故提言ステアリング」や標識の見落とし防止を図る「標識認識機能」など10種の装備を備えています。
当然、安全運転性能も最優秀レベルです。角度を立てた細いピラー(柱)で、視界は良好。サイドビューサポートミラーや後方視界支援ミラーが備えつけられ、死角も少なく、安心して運転できます。
おすすめグレード
- N-BOX Lターボ (FF)
- 新車価格:1,778,700円(消費税込み)
- JC08モード燃費:25.6km/L
※ホンダ公式ページを参照
安全性と実用性、さらに個性も求めるなら「ダイハツ キャスト」
都会的なデザインの「スタイル」、SUVテイストの「アクティバ」、走りにこだわった「スポーツ」と異なる3タイプが用意されるダイハツ キャスト。その上、カラーバリエーションも豊富で、車に個性を求める人に支持されています。
高効率エネルギー吸収構造であるボディ「TAF」を採用し、JNCAPの試験では166.0点を記録しました。最高評価であるファイブスター(170点以上)には惜しくも届きませんでしたが、軽自動車としては最高レベルの衝突安全性能です。
予防安全性能においてはエントリグレードのXを除く、すべてのグレードでダイハツの先進安全技術「スマートアシストIII」が標準装備。
衝突警報機能(対車両・対歩行者)や自動ブレーキ、誤発進抑制制御機能などを備えたパッケージングで十分以上でしょう。
視界はN-BOXなどのスーパートールワゴンと比べれば狭めですが、見通しがよく運転しやすくなっています。車にかかる力を分散する「Dサスペンション」などによって走行安定性が高く、ふらつきが少なく安全に走ることができます。
おすすめグレード
- Gターボ“SA Ⅲ”
- 新車価格:1,545,500円(消費税込み)
- JC08モード燃費: 20.1 km/L
※ダイハツ公式ページを参照
安全性とコストパフォーマンスを両立する「ダイハツ ミライース」
ダイハツ ミライースは、低価格と低燃費で"第三のエコカー"として人気の1台。
2017年5月に登場した2代目は、新開発ボディ「Dモノコック」の採用などによる最大80kgの軽量化と、進化したエコロジー技術「イーステクノロジー」によってJC08モードで35.2km/Lを達成しました。
衝突安全性能は、JNCAPの試験で165.7点を記録。キャストにも導入されているTAFを採用し、650kg(「B」「X」グレードのFFモデル)という軽量なボディにも関わらず、高い安全性を実現しています。
予防安全性能もBとXのエントリーグレードを除き、スマートアシストIIIを標準装備。加えて、軽自動車で初めてフロントとリアに2つずつコーナーセンサーも装備し、安全な駐車を支援します。
もちろん、安全運転性能においても優秀です。ミニマムなボディで最小回転半径4.4mと回頭性が高く、運転しやすさは抜群。
また、横滑りした際にブレーキとエンジン出力を自動で調整する「VSC」や、発進・加速時にタイヤの空転を抑える「TRC」も備えて、安全運転をサポートしてくれます。
おすすめグレード
- L“SA Ⅲ”(FF)
- 新車価格:959,200円(消費税込み)
- JC08モード燃費:35.2 km/L
※ダイハツ公式ページを参照
安全性も優秀な軽自動車の王道「スズキ ワゴンR」
2018年で25周年を迎え、トールワゴンを軽自動車市場に普及させた名車、スズキ ワゴンR。
2017年2月に登場した6代目でも、歴代モデルの特徴である快適性は健在です。インテリアはシンプルで使い勝手が良く、スズキの特徴である「軽量・高剛性」による上質な乗り心地となっています。
JNCAPの衝突安全試験では163.0点。特に乗員保護に優れており、スズキの軽量衝撃吸収ボディ「TECT」や、頚部衝撃緩和フロントシートなどにより、乗員が事故時に受ける衝撃を緩和します。
予防安全性能では「スズキ セーフティ サポート」を用意。エントリーグレードのFAでは設定されていませんが、HYBRID FXとHYBRID FZには標準でセーフティパッケージを装着するモデルがラインナップされています。
このパッケージには自動ブレーキや誤発信抑制機能の他に、運転席のダッシュボード上に車速やシフト位置などを表示する「ヘッドアップディスプレイ」など安全装備8種類を備えています。
安全運転性能で特筆すべきは、走行性能の高さでしょう。R06A型エンジンと副変速機構付CVTの組み合わせを、ISG(モーター機能付発電機)によってアシスト。走行安定性を高め、安全運転に貢献しています。
おすすめグレード
- HYBRID FZ セーフティパッケージ・全方位モニター用カメラ装着車(FF)
- 新車価格:1,421,200円(消費税込み)
- JC08モード燃費: 31.0 km/L
※スズキ公式ページを参照
圧倒的な走破性だけでなく安全性も魅力な「スズキ ジムニー」
最後におすすめするのは2018年7 月にフルモデルチェンジした4代目スズキ ジムニー。発売から約1ヵ月で、納車1年待ちと大変な人気を博しています。
その魅力はスクエアで無骨なフォルムと、見かけに負けない本格クロカン同等の走破性。多くのモータージャーナリストも絶賛する出来栄えとなっています。
JNCAPの衝突安全試験がまだ実施されていないため、衝突安全性能は未知数です。
ただ、ジムニーが採用する新開発ラダーフレームは、従来の約1.5倍のねじり剛性を誇ります。スズキの開発力をつぎ込んでいるだけに、その頑丈さは折り紙つき。衝突安全性能も相応の亜高さになると予想されます。
予防安全性能ではスズキ セーフティ サポートを全グレード用意。XGとXLでは装着車がラインナップされ、上位グレードのXCでは標準装備となっています。しかし、ジムニーの場合はヘッドアップディスプレイを除いた、安全装備7種類となっています。
一方で、ジムニーの安全運転性能はとても秀逸です。
最小回転半径は4.8mと他の軽自動車に劣るものの、車高の高さによって視界は広くて見通しも抜群。サイドアンダーミラー付ドアミラーを備えるため、側面の視認性も優れています。
良好な視野と高い操作性で、運転中も不安を感じさせません。
おすすめグレード
- XC(4WD/4AT)
- 新車価格:1,776,500円(消費税込み)
- WLTCモード燃費: 16.2km/L
※スズキ公式ページを参照
まとめ
現在では「軽自動車だから危ないんじゃないか……」と思う必要はありません。
この記事で詳しく解説した通り、最近の軽自動車はお手頃で快適、さらに安全と3拍子が揃っています。
しかし、安心しすぎて気が抜けてしまうのはNG。
事故を起こさないよう、常に安全運転を心がけることが重要です。そうすれば、最高のカーライフを楽しめますよ!
- 公開日: 2022-03-31

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