車選び
更新日: 2022-04-18
ターボ搭載の軽自動車は必要?ターボの基礎知識とおすすめ軽自動車を紹介
近年、軽自動車にターボを搭載したモデルが増えています。
しかし、軽自動車にターボは本当に必要なのかと考えている人も多いのではないでしょうか。ターボといえば「燃費が悪い」とか「壊れやすい」という悪いイメージもありますよね。
基本的に「仕事や趣味で長距離を頻繁に走る予定がある」という人にターボ車は向いています。逆に「近所のスーパーまでの買い物にしか車を使わず、整備にも詳しくない」という人にはターボ車は向きません。
今回の記事では、ターボの基本的な知識と搭載の有無による燃費や寿命の違い、おすすめのターボ搭載車をご紹介していきます。ターボ車があなたに合っているかどうか、どんなターボ車があってどんな特徴があるのか分かるような内容になっています。
ぜひ、最後までお付き合いください。
ターボは小型エンジンのパワーアップ装置
ターボとは、エンジンのサイズをそのままに空気を多く取り入れて、パワーを上げるシステムのことです。
ターボを搭載していないタイプのエンジンを自然吸気エンジンと呼びますが、ノーマルアスピレーションの略であるNAが用いられます(以降、NAと呼称)。
近年では軽自動車のボディサイズが軽自動車規格の限界近くまで大きくなっていて、小さなエンジンではパワー不足に感じられることもあります。しかし軽自動車の排気量は規格で660ccと定められているので、排気量を上げることはできません。
軽自動車のパワー不足を補うには、エンジンの性能を引き上げるターボが最適なのです。
ターボエンジン付きの軽自動車が増えている理由を簡単に説明しましたが、次は指摘されることの多いターボエンジンの欠点について検証していきたいと思います。
軽自動車にターボエンジンは必要?ターボエンジンの欠点を検証
上記で述べたようにターボ車はパワフルな走りが特徴ですが、以下のような欠点があるといわれています。
ターボエンジンの欠点といわれる2点
- ターボ搭載の軽自動車は燃費が悪い
- ターボ搭載エンジンは寿命が短い
これらの欠点は本当にあるのかどうか、下記で詳しく解説していきます。
ターボ搭載の軽自動車は、未搭載車に比べると燃費はわずかに悪い
ターボの燃費は話題になることは多いですが、結論からいうとターボ車の燃費はNAと比べると悪いです。しかし、以前は大幅な差がありましたが、現在では技術の向上によって大きな差ではなくなってきていることも事実です。
実際に、人気車種のターボ搭載別の燃費を比較してみましょう。なお、ターボが標準搭載されることの多いスポーツタイプやSUVタイプの軽自動車は除外しています。
車種名 | 燃費(ターボ) | 燃費(NA) |
ホンダ・N-BOX | 25.6km/L | 27.0km/L |
ダイハツ・ウェイク(2WD) | 16.9km/L | 17.4km/L |
ダイハツ・タント(2WD) | 24.8km/L | 27.2km/L |
※N-BOXカタログページ、ウェイク カタログページ、タント カタログページを参照
ターボの方が燃費は悪くなりますが、その差はわずかであることが分かります。
燃費の違いは決定的なものではなく条件によって異なるため、ターボエンジンを諦める必要はありません。燃費は近所のスーパーなど短距離を走るだけの場合ほど悪化していくので、「短距離しか走らない人」ほどターボ車の燃費は悪くなってしまいます。
逆に、長距離を走るほど燃費が良くなるうえにエンジンパワーの恩恵を受けられるので、ターボのメリットを活かすことができます。
燃費よりもご自身の普段の走行距離を参考にして、ターボかNAのどちらかを決める方が良いでしょう。
ターボの有無によるエンジンの寿命は変わらない
燃費に、次いでいわれるターボのデメリットは、「ターボ車は寿命が短い」というものです。
結論をいうと、10万km走る車がターボを搭載することで5万kmしか走れなくなるようなことはありません。ターボエンジンの寿命が短いといわれている原因は、大きく2つあります。
ターボ車の寿命が短いといわれる理由
- NA車より部品の数が多くなり故障の確率は上がる
- 昔のターボ車は今の車と比べて、素材の問題で負荷に対する耐久性が劣っていた
しかし、現在は技術の向上により明確な差はありません。
これらを踏まえたうえで大切なのは、日ごろのメンテナンスです。エンジンに最も影響を与えるのはエンジンオイルなので、定期的にオイル交換をすることが重要です。ただし、NA車であっても同様のことがいえます。
日ごろのメンテナンスさえ怠らなければ、ターボもNAもエンジンの寿命が変わることはありません。
ここまでは指摘されることの多いターボ車のデメリットを検証してきましたが、ここからはどんな人がターボ車に向いているのかお伝えしていきます。
ターボ搭載の軽自動車に向いているのは「走行時にパワーがほしい人」
ターボ搭載の軽自動車に向いているのは、「走行時にパワーがほしい!」という人です。
ここで改めて、ターボ搭載の軽自動車に向いている人と向いていない人を整理して、その理由を解説していきます。
ターボ車はこんな人におすすめ
ターボ車は、こんな人におすすめです。
こんな人はターボ車がおすすめ
- 軽自動車でもパワーのある走りを楽しみたい人
- アウトドアにマイカーを使いたい人
- 家族4人以上を乗せて買い物やレジャーを楽しみたい人
- 自宅の周辺が坂道が多くて、パワーのない車だとつらいという人
- お出かけに高速道路を多用する人
ターボを搭載した車は、軽自動車でも家族や荷物を積んだ状態でも坂道をスイスイ登れるようになりますし、高速道路を走行するときもアクセルをべた踏みすることなく走れるといったメリットがあります。
ホンダ・S660のようなスポーツタイプの軽自動車は、走ることを目的としたドライバーであっても満足できるような走りを実現しています。
ターボ搭載の軽自動車は、ターボならではのエンジンパワーを求める人に向いています。
ターボなしの軽自動車でも十分な人はこんな人
ターボなしの軽自動車でも十分なのは、以下のような人です。
こんな人はターボなしの軽自動車で十分
- ドライブは趣味ではなく車は移動手段と割り切っている人
- 休日の旅行は電車やバス、ほかの人の車で行く人
- 近所のスーパーまでしか車を使わない人
- 車の整備はよくわからないから家族任せという人
- 走行性能よりも燃費や本体価格を重視する人
日常的に使うのが近くのスーパーまでで、遠出では公共交通機関や家族のほかの車を使う場合、パワーの違いを感じる場面は少ないといえます。
そういうタイプの人には、ターボはオーバースペックになってしまう可能性が高く、前述したように短距離しか走らずに燃費が悪くなってしまいます。
ターボなしの軽自動車でも十分なのは、短距離の使用ばかりという人です。
ターボなしの軽自動車は「軽自動車の完全ガイド!新車人気ランキング&おすすめ車種」にまとめていますので、ぜひ軽自動車選びの参考にしてください。
ここまでは、ターボ車に向いている人や向いていない人についてお話してきました。ここからはおすすめのターボを搭載した軽自動車を、用途別にご紹介していきます。
用途別おすすめターボ搭載型軽自動車
これまでの内容を踏まえたうえで、ターボを搭載した軽自動車のおすすめは以下のとおりです。
下記から詳しく見ていきましょう。
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高速道路でもパワーのある走りが魅力のホンダ・S660
高速道路でもパワーのある走りが楽しめるのは、ホンダ・S660です。
ホンダ・S660は、2015年から販売されている二人乗りのタルガトップオープンカーです。
軽自動車規格のオープンカーとしては1998年に販売を終了したビート以来で、MR(ミッドシップエンジン・リアドライブ)レイアウトが採用されています。
低・中速域の力強さが特徴の高回転型エンジンには、専用設計のターボチャージャーが採用されています。トランスミッションは、軽自動車初の「6速マニュアル」とMT感覚のパドルシフトを装着した「CVT」が用意されています。
S660の価格情報
- 中古相場価格:118.8万円~560万円
- 新車価格(α):232.1万円
走りを楽しみたいという人には、ホンダ・S660がおすすめです。
アウトドアにもぴったりのスズキ・ジムニー
アウトドアにぴったりなのは、スズキ・ジムニーです。
長い歴史をもつジムニーは、1970年に登場したオフロード四輪駆動車です。
現行型は2018年に登場した4代目モデルで、誕生から1ヶ月弱という短い期間で年間目標台数の3分の1に達する5,063台を売り上げる好調なセールスを記録しています。
そんなジムニーには伝統のラダーフレームやパートタイム4WD、3リンクリジットアクスル式サスペンションが採用されています。
特筆すべきは搭載されるターボエンジンで、軽量・コンパクトな設計で水や雪、飛び石への対策が施されるなど、過酷な使用環境における耐久性や走りやすさを追求しています。
ジムニーの価格情報
- 中古相場価格:162.8万円~370万円
- 新車価格(XC):177.6万円
アウトドアや悪路での使用が多いという人には、スズキ・ジムニーがおすすめです。
坂道や大量の買い物でも平気! 街乗りにはダイハツ・タント
街乗りにぴったりなのは、ダイハツ・タントです。
2003年に誕生したタントは、屋根の高い軽トールワゴンです。
現行型は2013年から販売されている3代目モデルで、長い室内長やロングホイールベースなどが特徴です。タントの目玉といえる機能は「ミラクルオープンドア」で、助手席側のピラーがない設計により開口幅を大きくしています。
タントの注目すべきポイントですが、ターボグレードは高効率であることです。ターボの最大トルクは、NAエンジンと比べて154%(NA:6.1kg-m、ターボ:9.4kg-m)に達しますが、燃費性能は93%(NA:27km/L、ターボ:24.6km/L)しか落ち込んでいません。
タントの価格情報
- 中古相場価格:77.5万円~255万円
- 新車価格(Xターボ 2WD/4WD):166.7万円
坂道を走ることや大量の買い物をすることが多いという人には、ダイハツ・タントがおすすめです。
まとめ
今回の記事では、ターボ搭載の軽自動車の基本的な知識と搭載の有無による燃費や寿命の違いと、おすすめのターボ搭載車をご紹介しました。
ターボが必要かどうかは、あなたの普段の生活を振り返ることで答えが見えてきます。長距離の走行が多く利用頻度も高いのであればターボ車を選んだ方が快適ですし、近隣までの短距離走行ばかりで利用頻度が少ないのであれば、NA車を選んだ方が経済的です。
気になるターボ車がみつかったのであれば、あとは中古車販売店へ連絡して在庫確認と試乗予約をするだけです。
ぜひ、最高のターボ搭載の軽自動車をみつけてください。
- 公開日: 2022-04-18

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