車選び
更新日: 2022-05-26
日産の新旧ミニバンを一挙紹介!人気ミニバン一覧と種類別の解説付き
現在、日産が新車で販売するミニバンは、エルグランドとセレナの2車種しかありません。日産は車種の数を絞ることで、1台ごとに強い特徴を持たせています。
特徴的な装備の一つが、ハイブリッド仕様の「e-POWER」です。一つのペダルで加速/減速のコントロールができるだけでなく、100%モータードライブで高速道路でも静かな車内空間を実現。先進的な機能を搭載し、技術力を強く打ち出しています。
今回はそんな日産・ミニバンについて次の3つのテーマに絞って紹介。現行車種だけでなく、生産が終了してしまった人気車種についても解説していきます。次に買う車として「日産のミニバン」を検討している方は特に要チェックです!
日産 ミニバンを3つのテーマで解説
この記事を最後まで読めば、あなたにぴったりの日産のおすすめミニバンがわかります。では、まずは日産の新車で購入可能なミニバンを紹介しましょう。
日産の現行ミニバンはセレナとエルグランドの2車種
現在新車で購入可能な日産のミニバンは、セレナとエルグランドの2車種のみ。
商用車としてはe-NV200やNV200バネットといった車種もありますが、一般向けはこの2車種に限られています。
車種名 | 特徴 | 新車価格 |
セレナ | ハイブリッドのe-POWERも好調の人気車種 | 258~419万円 |
エルグランド | 高級ミニバンとして根強い人気をほこる | 370~789万円 |
NV200バネット | グローバルに活躍する商用ミニバン | 214~278万円 |
キャラバン | ロングホイールベースで広い荷室を持つ商用ミニバン | 214~428万円 |
※参照:日産公式ページ
これは他メーカーと比べると、とても少ない数です。たとえば、ライバルのトヨタは一般の人向けに7車種のラインナップを用意しています。
しかし数が少ないことは必ずしもデメリットではありません。なぜなら、この2車種に日産の高い技術が集約されているともいえるからです。
自販連が発表している国内登録車販売台数ランキングでは、2018年と2019年の2年連続で、セレナが登録台数トップを獲得していることからも、注目度の高さが伺えます。
次章以降では、日産のミニバンの特徴をくわしく紹介していきます。
日産の新旧・人気ミニバン7車種を紹介
日産の人気のミニバンを紹介していきます。新車販売に限ると、現行車種はセレナとエルグランドだけです。
しかし中古車で購入できるものまで含めれば、以下のようなラインナップになります。
日産 新旧ミニバンのラインナップ
ただし、中古車の購入の場合には注意が必要です。なぜなら、中古車は状態の良さがバラバラだからです。
中古車を購入する際は、しっかりと保証がついている中古車を選ぶと良いでしょう。中古車保証付きであれば、保障の範囲内なら故障しても修理費用がかからず安心です。
さらに、販売店は修理が発生しないように状態の良いものにしか保証をつけません。結果的に状態の良い中古車を購入することができるでしょう。
特に認定中古車は、ディーラーの厳しいチェックを経て販売されているのでおすすめです。
日産の認定中古車は、「NISSAN認定中古車検索サイト」で探すことができます。
ベージ内の「さらに詳細な条件を追加する」をクリックし、ボディタイプでミニバンにチェックを入れると、ミニバンの認定中古車を絞り込むことができます。
では、それぞれの車種をくわしく見ていきましょう。
セレナ
セレナは1991年6月に初代モデルが登場して以来、販売が続いている日産の人気のミニバンです。
新車の本体価格もミニバンにしては手頃な200万円台となっており、ファミリーで利用する若い人におすすめの車種となっています。2022年5月時点で現行の5代目モデルは、2016年8月に登場しました。
外観は日産の現在の象徴的なデザインであるVモーションを採用し、スポーティーな印象です。視界が広く運転しやすいのも特長のひとつです。
ハイブリッドシステムで実燃費も10km/Lを超えています。口コミでは、高速道路走行時にはおおよそ15km/L前後となります。
注意点は、床が高いため高齢の人や子どもが乗り降りするときに不便に感じる場合があることです。個人差がありますので、購入前にチェックしたほうが良いでしょう。
項目 | 車種情報 |
新車価格 (e-POWER除く) |
257.6~371.7万円 |
中古車価格 | 83万円~431万円 |
定員 | 7、8人 |
燃費 (カタログ燃費) |
13.2km/l |
セレナ(e-POWER)
セレナ(e-POWER)は、遠出する機会が多い人におすすめです。
2018年3月1日に登場したセレナのハイブリットカーであるe-POWERモデルは、動力がモーターで、エンジンはあくまで発電するためのもの。そのため走行中は非常に静かなのが最大の特徴です。
価格がガソリン車と比べて約50万円以上も上がってしまうのが注意点です。一方で、燃費は格段に良くなるため、年に何度も遠出する機会のある人や日常的に長時間の運転をする人に向いているといえるでしょう。
項目 | 車種情報 |
新車価格 (e-POWER) |
322.6~419.2万円 |
中古車価格 | 198~449万円 |
定員 | 7、8人 |
燃費 (カタログ燃費) |
17.2~18.0km/l |
エルグランド
エルグランドは日産の高級ミニバンです。低床化で乗り降りも楽々なので、高齢者や子どもを含むファミリーでの利用におすすめの車種です。
初代モデルは1997年に登場し、現在販売されているモデルは2010年8月から販売されています。
燃費の良いミニバンが数多く登場する中、エルグランドは燃費があまり良いとは言えません。燃費を重視しないなら、使い勝手も良くラグジュアリーな車種なのでおすすめといえます。
項目 | 車種情報 |
新車価格 (標準グレード) |
369.5~789.0万円 |
中古車価格 | 29.8万円~529万円 |
定員 | 7、8人 |
燃費 (カタログ燃費) |
9~10.8km/l |
ラフェスタ ハイウェイスター
ラフェスタは安価で7人乗りを手に入れたい人にはおすすめの車種です。2004年から2018年まで新車販売されていた車種です。
比較的最近まで新車販売していたので、中古車市場にかなりの台数が出回っています。最後のモデルとなった2代目はマツダのプレマシーのOEM車であるため中身はほとんどプレマシーと一緒です。
アイドリングストップシステムを採用していて比較的低燃費になっているのも魅力といえるでしょう。
注意点はロールーフのミニバンであるため、セレナやエルグランドに比べて圧迫感がある点です。
項目 | 車種情報 |
新車価格 | (生産終了) |
中古車価格 | 5万円~127万円 |
定員 | 7人 |
燃費 (カタログ燃費) |
10.6~16.2km/l |
ウイングロード
1996年から2018年まで新車発売されていたウイングロードは、求めやすい価格で人気の車種でした。比較的最近まで新車販売されていたので、中古車でならかなりの台数が出回っています。
荷室が広いためアウトドアを行う荷物をたくさん積む人におすすめです。
ミニバンというよりもステーションワゴンとジャンル分けされることが多かったウイングロードは、若い人から支持されていました。
ウイングロードは荷室容量が広くて412Lもあります。これはトヨタのカローラフィールダーの407Lよりも広いです。
燃費性能はCVTシステムを採用し、エンジンのパワーを効率良く伝えることができるようになっており、比較的低燃費となっています。
注意点はミニバンの多くが7~8人乗りであるなか、ウイングロードは5人乗りであるという点です。一緒に乗る家族や友達が多い人にはあまり向きません。
項目 | 車種情報 |
新車価格 | (生産終了) |
中古車価格 | 9.9万円~109.8万円 |
定員 | 5人 |
燃費 (カタログ燃費) |
14~17.2km/l |
NV200バネット
NV200バネットは、商用で車両本体価格の安い車種を求めている人におすすめです。
1978年から販売されたバネットバンの後継車種で2009年5月から新車販売が始まっています。日産の商用車のラインナップとしては、エントリーモデルの位置付けです。
燃費性能はエンジンやトランスミッションの効率化、また空気抵抗を考えたデザインになっており、実燃費は10km/Lに迫るほど。4WD仕様車もあるので、雪が降る地域に住んでいる人は4WDを選ぶと良いでしょう。
注意点は、後部座席のシートの面積が小さいことです。また、人によっては硬く感じる乗り心地となっています。
あくまでも商用目的の車種ですので、快適さを求めるなら他の車種のほうが良いでしょう。
項目 | 車種情報 |
新車価格 (標準グレード) |
214.3~278.1万円 |
中古車価格 | 35.8万円~539万円 |
定員 | 2、5、7人 |
燃費 (カタログ燃費) |
12.8~13.2km/l |
E-NV200
NVバネットをベースに造られた商用ミニバンのE-NV200は、電気自動車のミニバンを探している人におすすめです。
ガソリンは一切使わずフル充電した時の航続距離は、カタログ値で300kmとなっています。電気自動車のため静粛性に優れていて乗り心地も良いです。
ただし、電気自動車は充電に時間がかかることが難点です。E-NV200は普通充電と急速充電ができますが、普通充電は8時間、急速充電でも40分かかってしまいます。ちなみに急速充電では80%まででフル充電にはなりません。
項目 | 車種情報 |
新車価格 | (生産終了) |
中古車価格 | 139.8万円~254.8万円 |
定員 | 2、5、7人 |
燃費 | - |
NV350キャラバン
NV350キャラバンは、日産の商用車キャラバンシリーズの通算5代目モデルとして2012年6月から新車販売が始まっています。
クラス最大級の荷物の積載が可能で、商用でたくさんの荷物を運ぶ必要のある人におすすめです。ガソリン車とクリーンディーゼル車から選択できます。
ディーゼルターボ車は5速オートマチックを採用し、変速が滑らかで低燃費に貢献しています。パートタイム4WDになっているので路面状況に合わせて切り替えができ、2WDで走行すればさらに燃費を向上させることができます。
NV350キャラバンは、荷物を載せて走ることを前提で作られているため、空荷で走行すると、バランスが悪いと感じる人もいます。乗り心地の感じ方は人それぞれですので、購入前に試乗させてもらうと良いでしょう。
項目 | 車種情報 |
新車価格 (標準グレード) |
241.2~427.6万円 |
中古車価格 | 65万円~649 円 |
定員 | 10人 |
燃費 (カタログ燃費) |
8~13.2km/l |
ここまで新車、中古車で現在購入可能な日産のミニバンの車種を紹介しました。次に日産のミニバンを比較していきましょう。
日産のミニバンを徹底比較!
日産のミニバンを新旧含めて、特におすすめできる車種をカテゴリー別に紹介します。自分の予算や用途を明確にすることで、自分にぴったりと合う車種が見えてくるでしょう。
カテゴリーは以下のようになります。
日産 ミニバンを選ぶ予算・用途のポイント
価格が手ごろなミニバン
価格が手ごろな中古ミニバンを紹介します。さらに以下のように分けたいと思います。
価格が手ごろなミニバン
- 150万円以下のおすすめミニバン
⇒とにかく安くて良いミニバンを求める人 - 200万円台までのおすすめのミニバン
⇒新車と変わらない高品質なミニバンを少しでも安く手に入れたい人
では、見ていきましょう。
150万円以下で買える中古ミニバン【3選】
150万円以下で購入可能な中古ミニバンを3つ紹介します。
以下のような車種がおすすめです。
150万円以下のおすすめ中古ミニバン3車種
- セレナ
- ラフェスタ
- NV350キャラバン
セレナは、150万円以下に絞ってもかなりの中古車が出回っています。1世代前の2010年~2016年式のモデルであれば、容易に見つけることができるでしょう。
走行距離は5万~10万kmが目安となります。
ラフェスタは、新車販売が終わってしまいました。一般的な傾向として新車販売が終わると、価格が下落していくのでお得に購入できるでしょう。
走行距離は3万~5万kmが目安となります。
商用車ではNV350キャラバンがおすすめです。新車価格では200万円を上回る車種ですが、中古車であれば、150万円以下での購入が可能です。
走行距離が多い車両がほとんどですが、走行距離5万~10万kmの車両も狙うことができます。
200万円台までで買える中古ミニバン【3選】
200万円台までで購入可能な日産の中古ミニバンを3車種紹介します。以下のような車種がおすすめです。
200万円台でおすすめの中古ミニバン3車種
- セレナ
- エルグランド
- NV350キャラバン
200万円台の予算でもセレナをおすすめします。
200万円台の予算であれば、比較的新しいモデルの2017年~2019年式の車両が購入できます。走行距離は1万~3万kmが目安です。
また、200万円台の予算なら、状態の良いエルグランド中古車を購入することも可能です。8年ぶりにフルモデルチェンジをした三代目モデルは2010年から販売開始していますが、200万円前後の予算で2014年~2015年式のマイナーチェンジ後の車両も購入できるでしょう。
走行距離の目安は5万~10万kmといったところです。
商用のNV350キャラバンも200万円台の予算なら、未使用のまま時間が経過した新古車なども狙うことができます。走行距離は1万km以下が目安です。
扱いやすいコンパクトなミニバン
扱いやすいコンパクトな日産のミニバンを探している人には、キューブがおすすめです。
日産にはコンパクトミニバンといえる車種がないための選択ですが、運転がしやすく室内空間も広くなっています。
コンパクトさに注目してキューブと日産ミニバンのボディの大きさを比較してみましょう。
車種 | ボディサイズ (全長×全幅×全高) |
キューブ | 3,890×1,700×1,650(mm) |
セレナ | 4,690×1,695×1,865(mm) |
エルグランド | 4,915×1,850×1,805(mm) |
ラフェスタ | 4,615×1,750×1,615(mm) |
ウイングロード | 4,440×1,695×1,505(mm) |
NV200バネット | 4,400×1,695×1,850(mm) |
E-NV200 | 4,560×1,755×1,850(mm) |
NV350キャラバン | 4,695×1,695×1,990(mm) |
キューブと日産のミニバンを比べると、キューブの全長が圧倒的に短いです。さらに全幅も1,700mmと比較的スリムです。全幅が小さいと、狭い道でも運転しやすいでしょう。
また、車高も1,650mmと比較的高いため視認性も良いです。
ただし、機械式立体駐車場の高さ制限は平均1.55mなので、機械式立体駐車場によっては利用できないでしょう。
キューブには、スライドドアは搭載されていません。スライドドアが付いているコンパクトミニバンをお探しの人には他メーカーの車種から探すことをおすすめします。
項目 | 車種情報 |
新車価格 | (生産終了) |
中古車価格 | 7万円~178.9万円 |
定員 | 5人 |
燃費 (カタログ燃費) |
15.6~19km/l |
番外編:スライドドア付きのおすすめミニバン
スライドドアの付いたコンパクトミニバンは日産からは販売されていません。
そこでそのような車種を探している人におすすめなのは他メーカーの以下の2車種です。
他メーカーのおすすめコンパクトミニバン
- シエンタ(トヨタ)
- フリード(ホンダ)
トヨタのシエンタは、低床設計で子どもや高齢の人でも乗り降りが楽な車種です。コンパクトサイズですが、7人乗りになります。
項目 | 車種情報 |
新車価格 | 181.9~258万円 |
中古車価格 | 7万円~178.9万円 |
定員 | 5、 6、 7人 |
燃費 (カタログ燃費) |
15.2~28.8km/l |
ホンダのフリードも、低床設計で乗り降りのしやすい車種です。大きなフロントガラスで視認性も高く、運転しやすいのが特徴です。
項目 | 車種情報 |
新車価格 | 199.8~327.8 |
中古車価格 | 89.5万円~334万円 |
定員 | 5、6、7人 |
燃費 (カタログ燃費) |
16.4~28km/l |
他のミニバンの中古車をメーカーにこだわらず探してみたい人は、「ミニバン中古車に迷ったら!おすすめ車種とお得に買うための全知識」も参考にしてみてください。
まとめ
この記事では日産のミニバンについて、以下のような点をお伝えしました。
日産 ミニバンのポイント3つ
現在一般の人向けの日産のミニバンは、セレナとエルグランドしかありません。セレナは手ごろな価格が人気のファミリーカーで、エルグランドは高級なミニバンです。
商用として3車種新車販売されています。
中古車なら、お得に日産のミニバンが購入できます。
コンパクトなミニバンは日産からは販売がないので、代用としてコンパクトなのに意外なほど室内が広いキューブをおすすめします。メーカーにこだわらないなら、トヨタのシエンタやホンダのフリードが良いでしょう。
- 公開日: 2022-05-26

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