2015

8

May

運転の基礎知識

雨の日の夜は危険!?雨の日の運転で気を付けること

運転知識 ~雨の日のドライブ・前編~

日本は一部の地域を除き、春の菜種梅雨、初夏の梅雨、晩夏から初秋の秋雨など、雨が多く降る時期があります。雪の時に次いで、「雨の日の運転はとても苦手」という方も多いのではないでしょうか。雨の日は車がスリップしやすくなる上に、視界が悪くなるので無理もありません。
今回は、雨の日に気をつけなければいけないポイントを紹介します。

雨の日に事故は増える?

雨の日に事故は増える?

全日本交通安全協会によると、晴れの時と比べて雨の時は1時間あたりに起きる事故件数が約5倍になるのだそうです。雨が原因の事故で最も多く起きているのがスリップ事故です。スリップ事故と言ってもその内容はさまざまです。

例えば速いスピードのままカーブを走ろうしたり、水たまりに入りこんだりした時に車がコントロールできなくなって事故が起きることがあります。また、雨で滑りやすくなっている路面標示(センターラインや横断歩道など)や、マンホールの上などでスリップし、事故が起きることもあります。

さらに、急ブレーキをかけた途端にスリップしてコントロールを失い、事故が起きることもあります。このように雨の時はスリップ事故につながる条件がとても増えてしまうのです。
スリップ事故に次いで多いのが視界不良による事故です。
ワイパーを作動させても十分な視界を確保できない時や、強い雨で暗く視界もぼやけている時、雨の日の夜などに事故が多発しています。視界に加えて雨は聴覚にも影響を及ぼします。

晴れている日に大切な情報源になる車外からの音を雨音が消してしまうことがあるのです。
人間の五感のうち運転する際に重要なのは視覚と聴覚と言われていますから、雨の日に事故が多いのもうなずけます。

雨によるスリップ事故を防止するためには?

雨によるスリップ事故を防止するためには?

スリップ事故は慎重に運転すれば防げる事故です。基本的には雪道を走る時と同じように「急」がつく運転をしないことが大切になります。また、雨の日はブレーキをかけてから止まるまでの距離が長くなるので、早めにブレーキをかけることも大切です。

ただし、ブレーキをかける場所に注意しましょう。路面標示上などの滑りやすい所に車の片輪が乗っている状態で急ブレーキをかけると、タイヤのグリップ(摩擦力)が左右で大きく異なってしまい、車がスピンしてしまうことがあります。路面状況に注意することも大切です。例えば雨が降り始めた時は路面のほこりが浮き、スリップしやすくなります。轍(車が通ったあとに残る車輪の跡)が深い路面も水が溜まりやすいのでスリップしやすいです。

このように雨の日は常にスリップの可能性を考えながら運転することが大切になります。もう一つ気をつけなければいけないのが、タイヤの排水性を保つために刻まれている溝です。溝の深さが3mm程度になると雨でスリップしやすくなります。さらに1.6mmになると、スリップサインという溝がない部分が現れ、危険なばかりか道路交通法で処罰の対象になります。

雨の日の夜は危険!?

雨の日の夜は危険!?

警視庁の統計によると、雨の夜に起きた事故の死者数は、雨の昼間の事故の約3倍になると言われています。

雨の夜は雨滴によって対向車などのヘッドライトが乱反射して、横断歩道や道路の近くにいる歩行者を見つけにくくなります。また、フロントガラスの汚れも大敵です。とりわけ油汚れやワックスが原因の油膜ができていると、外からの光がギラギラと乱反射し、とても視界が悪くなります。

このような状況にならないよう、ふだんからフロントガラスを研磨剤(コンパウンド)入りの油膜落としで清掃するようにして、同時にワイパーのゴムが痛んでいないかも確認しましょう。