2015

9

Jul

クルマの基礎知識

【タイヤの基礎知識】ビギナーにオススメ!クルマのタイヤ、どうやって選ぶ?

カンタンにまとめると!

  • 正しいタイヤ選びは安全への第一歩
  • 自分でもチェック出来る点検ポイントは4つ
  • ①空気圧②残り溝③キズや傷み④偏摩耗 本文で詳しくご紹介!

【ビギナーにオススメ!】クルマの“タイヤ”にまつわる基礎知識

数あるクルマのパーツの中でも、唯一、タイヤだけが路面と接しています。当たり前のことですが、もしクルマにタイヤがなければ、走ることはもちろん、曲がることも止まることもできません。こうしたクルマの基本動力を路面に伝えることこそがタイヤの役割です。そして「走る・曲がる・止まる」という基本の動きは、安全にも直結するだけに、正しいタイヤを選びたいものです。車種やボディタイプに合わないタイヤを履いてしまえば、たちまち走りの性能も大きく変わってしまいます。では、あなたの乗っているクルマには、どんなタイプのタイヤが合うのでしょうか?
今回は、日本全国に約590店舗を展開するカー用品店、オートバックス 東名インター店でフロアマネージャーを務める緒方 義央さんに、タイヤの基礎知識やタイヤ選びのコツを聞きました。

【タイヤの規格】について

タイヤの規格について

まず覚えておくといいのが、タイヤの規格表示。タイヤの側面を見ると、タイヤの規格を表した数字とアルファベットが記載されています。

例えば、写真のように「225/40R18 92W」と表示されていたら、タイヤの幅は225mm、タイヤの幅に対する断面の高さ(扁平率)が40%のラジアル構造…という意味です(最近のタイヤはほぼすべてがラジアル構造)。

また、ホイールの直径(リム径)が18インチで、各タイヤが1本で支えられる最大荷重を示す「ロードインデックス(荷重指数)」が92(=630kg)、走行可能な最高速度は270km/hのタイヤ、ということになります。複雑な表示のため、覚えるのはなかなか難しいですが、タイヤの規格には細かい設定があるということだけでも覚えておきたいものです。

【車種タイプに合ったタイヤ】がラインナップ!

車種タイプに合ったタイヤがラインナップ

最近は、環境負荷の少ないさまざまなタイプのエコカーが存在していますが、実はタイヤにもエコなタイプなものがあるのをご存知ですか? その名も「低燃費タイヤ」といい、統一マークが目印となっています。転がりの抵抗が少ないため、一般的なものよりも小さなパワーで走ることができるタイヤです。その分燃費が向上するので、燃料代もグーンと節約できるほか、環境に優しいと言えるでしょう。せっかくエコカーに乗るのなら、タイヤもエコなものに切り替えるとよいでしょう。

ファミリーカーとして人気のミニバンに乗るなら、ぜひ、乗り心地と安定感に大きな違いが出る専用タイヤを使いましょう。ミニバン専用タイヤの大きな特徴は、ブレーキ時に負荷がかかるタイヤの内側とコーナリング時に負荷がかかるタイヤ外側で、溝のパターンを変えている点です。その工夫によってミニバン特有のふらつきが抑えられ、片減りを軽減してくれるとのこと。車高が高いため、セダンなどに比べると不安定になりがちなミニバンにはこのタイヤがオススメです。

ワンランク上の快適性が求められる高級セダンには、ラグジュアリータイヤがぴったり。その特徴は、走行中の騒音(ロードノイズ)が少ないということ。加えて、揺れも少なく、乗り心地も抜群です。また、騒音を抑えることに焦点を絞った「低騒音タイヤ」も、高級セダンにぴったりの1本だと言えそうです。

このように、最近では多様化してきたボディタイプに合うよう開発されたタイヤがたくさんそろっています。タイヤ購入の際には、販売店でスタッフに相談してみるとよいでしょう。

雪道などでも安心!の【スタッドレスタイヤ】

雪道などでも安心のスタッドレスタイヤ

ここまでは車種タイプ別にオススメのタイヤを紹介してきましたが、これらはすべて「ノーマルタイヤ」の話。雪道や凍った路面で威力を発揮する「スタッドレスタイヤ」のことも知っておきましょう。

かつては雪道用のタイヤとして、釘のようなスパイクが付いた「スパイクタイヤ」が使われていました。しかし、雪や氷がない道路では舗装を傷つけ粉塵を撒き散らすとして、日本国内では1990年代初頭に規制され、その代わりに登場したのがスタッドレスタイヤです。スタッドとは、すなわちスパイクのことで、スパイクが付いていないタイヤということで「スタッドレスタイヤ」と呼ばれています。

雪道などでタイヤが滑る原因は、タイヤと路面の間に水の膜ができるため。スタッドレスタイヤは、その水膜を効率よく吸・排水することで滑りにくいように工夫されています。最近ではさらなる研究が進み、より性能の高いスタッドレスタイヤが登場しています。

また、ノーマルタイヤに取り付けるタイヤチェーンも進歩していて、最もポピュラーな金属チェーンのほか、今日ではゴムチェーンウレタンチェーン、特殊な繊維でつくられた布チェーンといった非金属チェーンもラインナップされています。

チェックポイントは【4項目】。自分でもタイヤの点検を!

チェックポイントは4項目。自分でもタイヤの点検を!

乗っているクルマにぴったりのタイヤが見つかったら、いざドライブへ。でも、その前にタイヤの点検をしておくとよいでしょう。チェックポイントは4項目。トラブルなく、安全で快適なドライブを楽しむために、日頃からチェックする習慣を身につけておきましょう。

 

【1】 空気圧をチェック

空気圧が低いと、タイヤの劣化を早めてしまいます。また、パンクやバースト(破裂)する恐れもあり大変危険です。逆に、空気圧が高すぎると、センター部分のみが摩耗してしまう原因に。空気圧は高くても低くてもダメ。運転席のドアを開けると、適正な空気圧を記載したシールが貼ってあります。ガソリンスタンドや整備工場に依頼して、常に適正な空気圧を守りましょう。

残り溝をチェック

【2】 残り溝をチェック

タイヤにどれだけ溝が残っているかを見てみましょう。スリップサイン(溝の間にある一段高くなっている部分)が周囲と同じ高さになったたら、ブレーキが効きにくく、スリップしやすい危険な状態であるというサイン。すぐにタイヤを交換しましょう。

 

【3】 キズや傷みをチェック

溝の底にひび割れが起きている場合は、早めに新しいタイヤに交換が必要です。そのまま走っていると、突然タイヤがバーストする恐れがあります。タイヤのサイドにキズやひび割れがある場合も同じ。バーストなど、タイヤトラブルが起きる確率が高く、大変危険な状態です。

【4】 偏摩耗をチェック

センターや端など一部分が著しくすり減っている偏摩耗がかなり進行している場合、スリップを起こしたり、ブレーキの効きが悪かったりととても危険。一刻も早くタイヤを交換することが必要です。偏摩耗が現れ始めたと思ったらすぐに、タイヤの位置を入れ替える「タイヤローテーション」を実施しましょう。偏摩耗の進行を遅らせて、タイヤを長持ちさせることが可能になります。早めに対応することで、余分な出費を抑えられます。

まとめ

まとめ

クルマのタイプやデザインにはこだわっていても、タイヤにまでこだわっている人は意外と少ないと思います。

しかし、これをお読みになった人は、安全にドライブするためにタイヤはとても大切なものだとお分かりいただけたことでしょう。価格も種類もさまざまある中から、どんなタイヤを選んでいいか分からないという人は、迷わずタイヤのプロに話を聞きましょう。きっとあなたの愛車にぴったりのタイヤを見つけてくれるはずです。

 

撮影(一部):山下恭平
イラスト:タケバヤシデザインファクトリー
取材協力:株式会社 オートバックスセブン
http://www.autobacs.com/