2015

20

Apr

クルマの基礎知識

軽自動車と普通車は何が違うの?違いをわかりやすく解説!

<徹底比較!> 【軽自動車vs普通車】 わかりやすく解説!

最近は、街でよく軽自動車を見かけるようになりました。それもそのはず。

2014年の国内の新車販売台数を見ると総販売台数約556万台のうち、

およそ4割にあたる227万台が軽自動車なのだとか。

しかも、車名別ランキングではベスト10のうち、なんと7台が「軽」。

もうこれはブームです!そんな人気の軽自動車の性能が気になりませんか? というわけで今回のテーマは「徹底比較! 軽自動車vs普通車」。ハード面を中心に軽自動車と普通車を比較してみます。


本題に入る前に、そもそも軽自動車とはなんなのでしょうか。

道路運送車両法によると、以下の条件を満たしたものが軽自動車(法律の条文だと軽四輪)ということになります。

①全長:3.4m
②全幅:1.48m
③全高:2.0m
④排気量:660cc以下
⑤乗車定員:4人以下
⑥貨物積載量:350kg以下

軽自動車の自家用のナンバープレートは黄色地に黒文字。

軽自動車の規格は日本独自のもので、戦後まもなくの物資のない時代に定められたそうで、意外と歴史があるのです。

その魅力はなんといっても維持費の安さですが、その話はまた別の機会にして、ここでは性能の話に絞って見ていくこととしましょう。

 

走行性能

「ここ最近、性能の進化が著しいのは普通車より軽自動車です」

と断言するのは自動車ライターの水野誠志朗さん。

コンパクトカーと呼ばれるハッチバックタイプの普通車と比べてもエンジン排気量が半分ほどしかないため、軽自動車はあまり走らないというイメージがあります。

しかし、近年で飛躍的に性能が上がったため、街中を走ることにおいてはそれほど差を感じることはなくなったと水野さんは話します。

「いまは、一般道の加速や高速道路での100㎞/h走行ならストレスを感じることもなくなりました」

走行性能においては普通車にリードを許していた軽自動車ですが、目覚ましい技術力の向上で、タウンユースに限って言えば、ついに肩を並べられるレベルにまで追いついたようですね。

居住性

長さ、幅、高さに制限のある軽自動車。
その分、室内スペースが狭くなるのも当然のことと思われがちですが、最近では広い室内空間をウリとした軽自動車も数多く発表されています。

例えば、そのうちの1つであるダイハツ ウェイクの室内高は、とあるメーカーの上級ミニバンよりも高いというから、ちょっと驚きです。しかし、どうしても限界があるのが横幅。そもそも後部座席にも2人しか乗ることができず、技術が進歩したとはいえ、ここだけは仕方ありません。

そのため、各メーカーとも広いスペースの確保を高さに求めたようです。最近、背の高い軽自動車が増えている理由はそこにあります。

後部座席も2人で乗るには圧迫感もなく、十分な広さを持つようになったとも言える軽自動車ですが、横幅などには限界もあり絶対的な広さという点では普通車の優勢勝ちでしょう。

安全性

クルマを乗るうえで、最も気になることの1つが安全性。
万一、事故に遭ってしまった場合、いったいどうなってしまうのでしょうか。

独立行政法人自動車事故対策機構は、ユーザーが安心して安全なクルマを選択できる環境を作るため市販車の安全性能評価テストを独自に実施し、その結果をウェブサイトで公表しています。

例えば、クルマのタイプを軽自動車と1500cc以下の乗用車に絞って検索をかけてみましょう。すると、2011年以降にテストを行った19件の結果が出てきました。

衝突時の乗員や歩行者の保護性能を点数化した新安全性能総合評価の点数は、

普通車のホンダ ヴェゼル・ハイブリッドが183.7点で1位。

2位には178.8点で軽自動車のホンダ N-WGNが入りました。

車種によっての違いもあるので一概には言い切れませんが、この評価を見る限りでは軽自動車の安全性能が普通車とさほど変わりないレベルにあることが分かります。

ただし、一方で乗員の保証性能評価は総じて普通車の点数が高いことも事実です。
一般的にはやはり普通車のほうが安全といえるかもしれません。

それに加えるならば、普通車にせよ軽自動車にせよ最新のものが一番安全とも言えるでしょう。

まとめ

詳しくは別の回に説明しますが、

軽自動車の魅力はなんといってもその維持費が安いこと

代わりに、性能面では歴然とした差で普通車に劣る、というのがこれまでのイメージでした。しかし、こうして比べてみるとハード面でも改良が進んだ軽自動車は、普通車にもかなり肉薄するレベルにあるということが分かりました。

もちろん、長時間走行における快適性などの細かい面では、まだまだ普通車に軍配が上がりますが、水野さんの

「いまや税金の差ほど、性能に差はありません」

という言葉が端的に両者の差を表しているようですね。

取材・文:クレインズ
イラスト:タケバヤシデザインファクトリー