2015

7

Sep

販売台数ランキング

更新日: 2020-09-17

文:岩間敏彦

【国産・車メーカー】売上額ランキング!※2014年度(2014年4月~2015年3月)

【国産】車メーカー売上額ランキング【2014】

2014年度(2014年4月~2015年3月)、国産の自動車メーカーは、消費税増税の影響で各社とも国内販売が落ち込みました。

しかし、多くのメーカーが海外の販売で補いました。売上高1位のメーカーから順に、各社の特徴と人気を集めたクルマをご紹介しましょう。

※各社の売上高は、自動車事業以外の全事業を含んだ数字です。

順位 企業名 売上高 販売台数
1 トヨタ自動車グループ 約27兆2,345億円 約1,017万台
2 ホンダ 約12兆6,467億円 約436万台
3 日産自動車 約11兆3752億円 約532万台
4 マツダ 約3兆339億円 約139万台
5 スズキ 約3兆155億円 約304万台
6 富士重工業(スバル) 約2兆8,779億円 約91万台
7 三菱自動車工業 約2兆1,807億円 約109万台
8 いすゞ自動車 約1兆879億円 約52万台

※数値は各メーカーHP決算より

 

【1位】トヨタ自動車グループ
(ダイハツ工業、日野自動車の子会社を含む)

トヨタ

【売上高】約27兆2,345億円【販売台数】約1,017万台

トヨタ自動車の歴史は織機の製造から始まります。

やがて自動車部門を設立し、1937年に独立、1966年にカローラ発表した頃から、幅広い販売網を生かして自動車業界で不動の地位を築き始めました。

カローラ

その後、1997年に世界初の量産ハイブリッド車、初代プリウス発売したほか、2014年には世界初の量産燃料電池車MIRAI(ミライ)発売するなど、技術面でも業界のリーダーとなってきました。

トヨタ自動車が世界最大の自動車メーカーになったのは2008年のこと。世界での販売台数がGMを抜いて第1位になりました。

現在はダイハツ工業や、日野自動車を子会社とし、3社が一体となって市場の拡大に取り組んでいます。

2014年度の売上は、日本国内の場合、アクアプリウスなど、ハイブリッドカーを中心に販売台数が伸びました。

プリウス

また、主に軽自動車を生産する子会社のダイハツ工業は、タントミラムーヴなどが人気を集めました。

タント

 

【2位】ホンダ

ホンダ

【売上高】約12兆6,467億円【販売台数】約436万台

ホンダ「技術のホンダ」とも言われるほど、技術力のある会社です。

世界的に注目されるようになったのは1972年のことでした。当時の米国は深刻化する大気汚染を防ぐため、1970年にマスキー法という法律を制定しました。

この法律をクリアーする自動車エンジンの開発は不可能と言われましたが、ホンダはCVCCエンジンの開発によって世界で初めてクリアーし、1972年に同エンジンを搭載したシビックを発売したのです。以降、ホンダの名は世界に広がり軽自動車や小型車を中心に続々とヒット作を生み出してきました。

シビック

早くから海外展開を進めてきたため、現在では海外での販売比率が高まっているのが特徴です。

一方、ホンダイズムという考え方のもと、独自性のあるクルマを開発することが多いのも大きな特徴となっています。たとえば2015年4月に発売した軽自動車のスポーツカー、S660です。

S660

約20年前に軽自動車では初めてミッドシップレイアウト(レーシングカーと同様に、エンジンをドライバーの後方に配置する方式)を採用し、世間を驚かせたビートの再来とも言われ、早くも大人気となっています。

2014年度のホンダは国内販売が低調でしたが、円安の影響を受けた北米で売上高が大きく伸びました。

日本国内ではフィットN-BOXN-WGNなどが人気を集めました。なお、売上高は二輪車も含んだ金額です。

N-BOX

 

【3位】日産自動車

日産自動車

【売上高】約11兆3752億円【販売台数】約532万台

1934年に誕生した日産自動車は、ブルーバードスカイラインフェアレディZなどの名車を生み出してきました。

スカイライン

一時は経営難に陥りましたが、ルノーの支援を得て復活。

2010年には世界初の量産EV、LEAF(リーフ)を発表し自動車のEV化(Electric Vehicle※電気自動車)ではリーダー的な存在となりました。

LEAF

現在、日産自動車の販売網は世界に広がり、北米、中国、欧州、日本の順でクルマが売れています。

2014年度、日本国内では、エクストレイルデイズルークスが人気を集めました。

エクストレイル

 

【4位】マツダ

マツダ

【売上高】約3兆339億円【販売台数】約139万台

1920年に創業しマツダは、ロータリーエンジンという独特なエンジン技術とともに発展してきました。

ロータリーエンジン

ロータリーエンジンとは、ローターという回転体によってパワーを生み出すものです。構造が簡単でコンパクトといった多数のメリットがある反面、主に燃費や排気ガスの面で短所が多いため、他社は採用していません。

一方、近年はハイブリッド技術を用いていないのに、同じぐらいの低燃費を実現したSKYACTIVエンジンが注目を集め始めています。

燃費が良くて排気ガスがクリーンなディーゼルエンジン、SKYACTIV-Dもあり、次第に評価が高まってきています。

2014年度のマツダは、CX-5アクセラデミオなどが国内・海外とも好調で前年度の売上を上回りました。

CX5

また、SKYACTIV-Dエンジンを搭載したCX-3人気を集めており、上位の3社を猛追し始めています。

CX-3

【5位】スズキ

スズキ

【売上高】約3兆155億円【販売台数】約304万台

軽自動車を中心に発展してきたスズキ

技術面では、エネチャージという技術で燃費を高めていることが注目されています。

一般的な自動車は走行中にエンジンの力を借りて、エアコンやオーディオ、ウインカーなどの電装品に必要な電気を発電しています。

しかし、スズキはクルマが減速する時のエネルギーを利用して発電する方法を開発したのです。減速時はエンジンにガソリンが供給されていないため、燃費を向上することができるというわけです。

スズキの自動車は燃費の良さで定評がありますが、それもこのような技術開発があってこそです。

ワゴンR

2014年度のスズキはインドでの販売が好調でしたが、国内は消費税増税の影響から苦戦しました。それでも軽自動車のワゴンRを中心として、新型車のハスラーアルト人気を集めました。

ハスラー

 

【6位】富士重工業(スバル)

富士重工業(スバル)

【売上高】約2兆8,779億円【販売台数】約91万台

富士重工業(スバル)ルーツは、中島飛行機という航空機メーカーです。

1958年に国民車構想に基づいて「てんとう虫」と呼ばれたスバル360を発売すると、大ヒットしました。

スバル360

技術面では水平対向エンジンを製造し続けてきたことが大きな特徴となっています。一般的なエンジンはピストンが上向きに並んでいますが、水平対向エンジンはその名の通り、ピストンが水平・左右に動きます。振動が少ない、衝突安全性が高まるなど、メリットが多いため、現在も多くの車種で採用し続けているのです。

意外なのが現在も航空機にかかわっていることです。ヘリコプターや無人偵察機システムを生産しているほか、1973年からはボーイング社の旅客機生産に参画してきました。ボーイング787では、左右の主翼と胴体をつなぐ中央翼を担当しています。

2014年度、富士重工業は北米向けのフォレスターレガシィアウトバックなどが順調に売上を伸ばしました。

フォレスター

国内ではレヴォーグなどの新型車が好調でした。

レヴォーグ

 

【7位】三菱自動車工業

三菱自動車工業

【売上高】約2兆1,807億円【販売台数】約109万台

創業は1970年ですが、それ以前も三菱重工業の自動車部門として、軽自動車や小型乗用車を生産してきました。

1970年代以降はラリーの国際大会や、パリ・ダカールラリー(※世界一過酷なモータースポーツ競技と言われている)などを通じて名声を高めながら、さまざまなクルマを世に送り出してきました。

2010年にはEV(電気自動車)i-MiEVを発売し、クルマのEV化ではパイオニアとなりました。

i-MiEV

また、2012年にはEVとして走れる距離が長いプラグインハイブリッドカー、アウトランダーPHEVも発売しています。

2014年度は欧州向けの輸出が伸びたため国内生産が増加しました。

北米ではアウトランダースポーツミラージュが、

ミラージュ

欧州ではアウトランダーPHEVが好調でした。

アウトランダーPHEV

 

【8位】いすゞ(いすず)自動車

いすず自動車

【売上高】約1兆879億円【販売台数】約52万台

いすゞ(いすず)はかつて乗用車を生産・販売していましたが、販売不振から2002年に撤退した歴史があります。

現在はトラック、バスなどを生産する会社になりました。

バス

また、日産自動車からのOEM供給(相手先のブランドで販売すること)により、商用バンのCOMOを販売しています。

いすゞコモ

2014年度、国内は震災復興に不可欠なトラックが順調に販売台数を伸ばしました。

海外では北米・中近東・アフリカ等の地域でのトラック販売が順調で、海外へのトラックの出荷台数は5年連続で過去最高を更新しました。

トラック

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