中古車購入

更新日: 2022-03-25

中古車の走行距離は何万キロがベスト?年式との関係とニーズ別おすすめ距離

中古車の走行距離

この記事のポイント

  • 中古車の安全走行距離の限界は40万キロ
  • 綺麗さや価格など重視する項目によって、おすすめの走行距離はちがう
  • 綺麗さを求めるなら3~5万キロ・価格と状態のバランスを取るなら6~10万キロ・安さを求めるなら10~12万キロが最適

中古車を購入検討している方は、以下のような走行距離に関する疑問や不安を感じているかもしれません。

中古車の走行距離に関するよくある疑問

  • 中古車の走行距離は何万キロを目安にするべきなんだろう?
  • 年式と走行距離ではどちらを優先するべきかわからない
  • 走行距離が長すぎる中古車は安全なのか不安だ……

本文で詳しく解説しますが中古車を選ぶうえで「走行距離」と「年式」は必ずチェックしておくべき要素です

中古車の走行距離は短いにこしたことはないと思われるかもしれません。ただ実際は、年数の経過に対して走行距離が極端に短い車は、長距離の中古車より状態が悪い可能性もあります

走行距離と年式に関する中古車の正しい知識を身につけなければ、リスクのある中古車を選んでしまうことにもなりかねません。

この記事を読むことで、中古車を上手に選ぶことができるようになるはずです。また「走行距離」の観点以外からの中古車の選び方については、次の記事を参考にしてください。

 
 

目次

中古車の安全走行距離の限界は40万キロ

まず一般的に車はどれだけの距離を安全に走れるのか解説していきます。

「車の寿命は10年・10万キロ」と聞いたことがある方もいるかもしれませんが、現在の事情とは異なります。しっかりメンテナンスをしているという条件はつきますが、車(普通車)が安全に走れる走行距離は40万キロです。

日本の車社会でもっとも長距離を走る普通車であるタクシーを例に挙げます。タクシーが役目を終える走行距離の目安が40万キロとされています。タクシーが特別というわけではありません。車の機能は年々向上しているため10万キロを超えても問題なく走れるのです。

海外では日本車が特にメンテナンスされないまま、20万キロ以上走行している事実があります。そういったことからも、必要なメンテナンスがされていれば「車は15万キロ~20万キロまでまったく問題なく走る」といえるでしょう。

年式と走行距離の正しい関係

走行距離と合わせて知っておくべきなのが年式と走行距離の関係です。

一般的に、1年間の適切な走行距離は8,000~1万キロと言われています。おおむね1万キロの走行距離に対して1年落ちになる計算です。

「年式と走行距離はどちらを優先すべきなの?」と疑問に思う方もいると思いますが、どちらかを極端に優先することはおすすめしません。

中古車における適切な走行距離の目安は「8,000万キロ~1万キロ/1年」と考えると良い

年式と走行距離を見比べてみることで、その車がどのように使われていたかが想像できます。利用年数に対して走行距離が少ない場合、単純に「あまり走っていないから状態が良い」わけではありません

走行距離5万キロの車では、極端に言えば以下のようなケースがありえます。

走行距離5万キロ/10年落ちの中古車に潜むリスク

年式に対して少ない場合は放置されていた期間があるとも考えられる

たとえば、隔週・しかも週末しか乗られていないような車に見られるケースです。もしくは、最初の5年間は普通に運転されていて、あとの5年間は倉庫や青空駐車で放置されていた車かもしれません。

後者の場合は、車の塗装・内部の消耗品などが相当傷んでいる可能性があり、リスクが高いと判断すべきです。

走行距離5万キロ/2年落ちの場合

運転する機会が多い、または1回の運転での移動距離が長距離に及ぶ、かなりハードに使われていた車です。

年式に対し走行距離が大きく伸びている場合はハードな使い方をされ、大きく部品が消耗している可能性がある

高速道路の走行がメインだとしたら、そこまで機能面のダメージはないため、先に挙げた走行距離5万キロ/10年落ちの場合よりは安心です。

しかし、どちらも使い方のリスクを考えるとあまりおすすめはしません。同じ走行距離なら、1年間の走行距離が8,000~1万キロの中古車が無難です。

重視項目別:ベストな走行距離の選び方

「10万キロの中古車でも安心というのは分かったけど、どの走行距離を選べばいいのか?」という方もいることでしょう。ここまでの内容を踏まえて、あなたが重視する項目別におすすめの走行距離を紹介します(前提として、1年間の走行距離1万キロとして考えることとします)。

結論としては、次の通りです。

条件別!おすすめ走行距離

  • 新しさと車両の綺麗さを重視したい⇒走行距離3万キロ~5万キロがおすすめ
  • 価格と状態のバランスを重視したい⇒走行距離6万キロ~10万キロがおすすめ
  • なるべく安く中古車を購入したい⇒走行距離10万キロ~12万キロがおすすめ

それぞれ補足説明をしていきます。

新しさと車両の綺麗さ重視なら3万キロ~5万キロ

走行距離が3万~5万キロの中古車は、大事に乗られていたものであれば経年によるキズや汚れも少ない状態です。

価格の安さという中古車のメリットも捨てがたいが、その中でも新しい車に乗りたいという方は走行距離3万キロ~5万キロの中古車がおすすめです。

価格重視なら6万キロ~10万キロ

中古車は走行距離が5万キロを超えたあたりで価格が下がる傾向があります。

これは購入層が「5万キロいっている車はちょっと…」とためらいがちであることと無関係ではありません。市場での需要が下がれば中古車の価格も下がります。

安全に乗れる車を安く買いたい方には、走行距離6万キロ~10万キロの中古車がおすすめです。

注意点:リセールバリューには期待できない

ただし安く買える中古車はリセールバリュー(車を手放す際の売却価値)には期待できません

とはいえ中古車の場合、走行距離にかかわらずリセールバリューに期待するべきではありません。どんな車であっても、経年・使用に伴う価格落ちからは逃れられないからです(一部の人気車・ハリアーに代表されるような海外での需要が高い車は除く)。

売却時に少しでも価格がつけば満足、という考えでいるほうがよいでしょう。

激安価格希望なら10万キロ~12万キロ

さらに価格の安さ・激安と呼べる中古車を求めるならば、目安として10万キロ~12万キロ前後の車両を選ぶのがおすすめです。5万キロの場合と同様に、10万キロを超える段階で大きく価格が下がることも、購入者の心情から来るところが大きいです。

10万キロが車の寿命という考えもまだ根強く、一気にニーズが下がるため、価格は激安といえるところまで下がります。繰り返しになりますが、車の寿命としては15万キロほどは普通にあります。少なくとも3年ほどは安全に乗ることができるでしょう。

しかし、基本的なメンテナンスがされていることが前提です。10万キロ前後もしくは10万キロ以上の中古車では、下記のコラムでくわしくご紹介するようなメンテナンスが実施されているか、もしくは中古車販売店で部品交換まで対応してくれるかを必ず確認しましょう。

注意点として、6万キロ~10万キロと同様にリセールバリューには期待できません。激安価格で売っている中古車というのは車の価値自体は販売店からすればほぼゼロです。さらに数年乗って売る場合であれば、価格がつかないことも覚悟するべきです。

走行距離にかかわらず安全な車を選ぶために注意すること

中古車は新車とは異なり、次のようなリスクがあります。

中古車購入のリスク

  • 修復歴車(事故車)
  • 故障車
  • 水没車
  • 塩害・雪害・ひょう害車

中古車を買うときに覚えておくべき「リスクのある車4つ」。1.修復歴(事故車) 2.故障車 3.水没車 4.塩害・雪害・ひょう害車

これらは、安全な中古車を購入するうえで避けたいリスクです。

走行距離で「買い」だったとしても、これらのケースに当てはまっていたらまず購入するべきではありません

故障車なんて選ばないから大丈夫、という方も多いかもしれません。

しかし、たとえば水没車は修復歴には含まれないため、販売時に記載・申告されていないこともあり得るのです。そのため、不具合やリスクがないかを「見抜く力」が賢い中古車選びには必要なのです。

また、上記でお話ししたように、車の故障はエンジンよりもラジエーターなどの冷却系・エアコン・電装系に先に現れることが多くあります。誰でもできるこれらの具体的なチェック方法は「中古車を購入する前にチェックするポイントを紹介」で詳しくお話ししています。

現車確認の際は、必ずこれらのポイントを押さえておきましょう。修復歴車(事故車)は走行距離よりもずっと注意すべきポイントです。必ず避けるようにしてください。

現在では走行距離メーター改ざん車に遭遇する可能性はゼロに近くなりました。

中古車業界のメーター改ざんをなくす動き

  • 車検証へ過去2回までの車検時の走行距離の明記が義務づけられたこと
  • オートオークション会場も走行距離記録を保管するようになったこと

上記に代表されるような、業界全体でメーター改ざんをなくそうとする動きが起こったからです。いまだに噂を耳にすることもありますが、現在では「走行距離メーターの改ざん」はほぼ撲滅されたといえます。

しかし、同じ規定違反でも修復歴車の隠蔽は、現在でもあり得ると考えられます。

まとめ

今回は、中古車の適切な走行距離の目安と、自分に合った走行距離の選び方、安全な中古車を選ぶポイントについてお話ししました。走行距離は正しい知識を身につけることで、賢い中古車購入の指針になってくれます

ぜひ今回の記事を参考に、あなたに合った走行距離の中古車をお得に手に入れてください。最後に、走行距離から中古車を探したい方に向けて、走行距離別の中古車の検索方法をお伝えします。

 

コラム:走行距離別の中古車の検索方法

今回の記事を読んでいただいて、実際に希望の走行距離で中古車を探したい、という方もいると思います。

ここでは、中古車検索サイトの代表的な2つ、カーセンサーとGooを対象に「希望の走行距離で中古車を探す方法」を具体的にお伝えします。ぜひ、ここでご紹介する方法に添って中古車を検索してみてください。

カーセンサーでの検索方法

まず、カーセンサーで希望の走行距離から中古車を探す方法をお伝えします。参考例として「トヨタ アルファードを千葉県で探す」流れを実践してみましょう。

1.サイトにアクセス

カーセンサーにアクセスします。

2.メーカー選択

メーカーを選択します。ここでは「トヨタ」をクリックします。

カーセンサーのTOP

3.車種選択

車種一覧が表示されますので、アルファードをクリックします。もしくは、車種ごとにチェックボックスがありますので複数にチェックを入れれば、複数車種を同時に検索できます。

カーセンサーのメーカー選択画面

4.エリア選択

エリアを選択します。ここでは「千葉県」にチェックを入れました。「チェックした地域の中古車を検索する」をクリックすると、該当エリアの中古車在庫一覧が表示されます。

カーセンサーの地域選択画面

5.条件指定

検索結果画面で、走行距離の項目を変更します。「走行距離5万Km~7万Km」に設定しました。こちらを変更すると、「○台検索する」のボタンで台数が変わりますので、そちらをクリックして完了です。

カーセンサーの条件指定画面

グーネットでの検索方法

次に、グーネットで希望の走行距離から中古車を探す方法をお伝えします。参考例として「BMW 1シリーズを神奈川県で探す」流れを実践してみます。

1.サイトにアクセス

グーネットにアクセスします。

2.メーカー選択

メーカーを選択します。ここでは「BMW」をクリックします。

グーネットのTOP画面

3.車種選択

車種一覧が表示されますので、3シリーズのセダンをクリックします。こちらもカーセンサーと同様、車種ごとにチェックを入れることで複数車種での検索が可能です。

グーネットのメーカー選択画面

4.エリア選択

エリアを選択します。ここでは「神奈川県」にチェックを入れました。神奈川県を直接クリックするか、「チェックした地域で中古車を絞り込む」をクリックすると、該当エリアの中古車在庫一覧が表示されます。

グーネットのメーカー選択画面

5.条件指定

検索結果画面で、走行距離の項目を変更します。「走行距離6万km~8万km」に設定しました。こちらを変更すると、「該当件数 ○件」の件数が変わりますので、「この条件で検索」をクリックして完了です。

グーネットの条件指定画面

コラム:10万キロ前後の中古車のメンテナンス

走行距離10万キロを超えていても問題ないとお伝えしましたが、その上で、10万キロ前後の中古車ならこのメンテナンスは必須・もしくはあれば安心、というポイントを以下にご紹介します。

経年・使用とともに少しずつ劣化していくゴム製の部品が交換されているかどうかがメインになります。

タイミングベルトが交換されている:必須

タイミングベルトはエンジンが機能する上で欠かせないものですが、ベルトはゴム製のもので10万キロを目安に交換が必要です。ちなみに購入時の交換の場合、中古車の諸費用に交換代が含まれているか否かもチェックしておきましょう。

別料金となる場合、部品代・作業代合わせて30,000円ほどかかります。

タイミングチェーンが採用されている:あると安心

上記のタイミングベルトの代わりに、金属製のタイミングチェーンが採用されている車種もあります。このタイミングチェーンは、半永久的に使用できるといわれていますが、20万キロを目安に交換するのが安心です。

ブッシュ類(緩衝材)が交換されている:あると安心

ブッシュ類とは、ゴム製の緩衝材を指し、車の緩衝作用や異音軽減までを担う部品です。こちらも10万キロ・もしくは10年を目安に交換が望ましいとされています。このブッシュ類も交換されていれば安心です。

エンジンのオイル交換は適切にされているか:必須

エンジンのオイル交換は非常に基本的なメンテナンスで、1回500円で行ってくれる販売店もあります。40万キロ以上走るタクシーは、3ヶ月に1回オイル交換を徹底しています。

エンジンはオイル交換のメンテナンスがきちんと行われていれば、そうそう故障するものではありません。

車が故障する場合、故障箇所はラジエーターなどの冷却系・エアコンなどの不具合・電装系の故障が原因であることが多いのです。逆にいえば、オイル交換などの基本的なメンテナンスが適切に行われているかのチェックは安全に乗るうえで必須といえるでしょう。

  • 公開日: 2022-03-25

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