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自動ブレーキの性能は各社で違うのか?

自動車に乗っている時、もっとも心配になるのは衝突事故を起こしてしまうことではないでしょうか。自分が運転する車が人や物などに衝突してしまう可能性は誰にでもあります。交通事故はまったくないのが一番ですが、人間なので100%避けることはできません。しかし自動車に自動ブレーキ機能が搭載されたことにより、交通事故の可能性を減らすことが可能となっています。

人に代わって障害物を検知

「ただ乗っているだけで、自動車が勝手に進んでくれたらいいのに」
このように思ったことはありませんか?今のところ、車は自分で運転するものが一般的ですが、面倒な運転を代わってもらえたら楽ですよね。
そしてドライバーがもっとも恐れているのは交通事故ですが、交通事故を起こさないためのサポート機能が搭載されている自動車があります。それが、通称「ぶつからないクルマ」として評判が広がっている、自動ブレーキ機能が搭載されている自動車なのです。

一般的に、自動車を停止させるには、ドライバー自身が運転席の足元にあるブレーキペダルを踏んで操作しないといけません。しかし、ドライバーが何かに気を取られていて接近してくる歩行者や自転車の存在に気付けなかったり、飛び出しによってとっさの判断が遅れてしまったりする可能性があります。もしも自分のミスでブレーキを踏むのが遅くなってしまえば、人や物などと衝突してしまう恐れがあります。

こういった人為的ミスによる交通事故を回避するために誕生したのが、自動ブレーキ機能です。車に設置されているレーダーやカメラなどによって、事前に障害物を検知します。また近年では、複数の監視デバイスを搭載することによって、障害物を検知するだけでなく歩行者や自転車も認識可能なものも登場してきています。
エアバッグは事故による衝突時に作動する安全装置ですが、自動ブレーキ機能は未然に事故を防ぐための安全装備として注目を集めています。自動ブレーキ機能が搭載されていることで、事前に人や物との衝突を回避したり、被害の軽減をしたりすることが可能なのです。

始まりは1990年代後半から

自動ブレーキ機能があるからと言って、事故を確実に防げるわけではありません。事故を防ぐためには、自動車の機能に任せきりにするのではなく、自身で細心の注意を払いながら運転をする必要があるのです。
その補助として自動車の安全装備があるわけですが、各社によってブレーキ機能の性能に違いがあるので気をつけないといけません。

1990年代の後半から、実はすでに誕生していたと言われる自動ブレーキ機能ですが、現代では更に進化を遂げて新型車に搭載されるようになりました。
しかし、実際に自動ブレーキ機能の存在が広く知られるようになったのは2010年頃のことです。なぜこのようなタイムラグが生まれたのかと言うと、自動ブレーキ機能が開発された当初、この機能がかえって脇見運転を助長してしまう恐れがあると懸念されていたからです。このような背景があることから、だいぶ前からこの機能が生まれていたのにも関わらず、人々に認知されるまでに時間がかかったのです。

センサーの種類で異なる性能

自動ブレーキの性能は各社によって違います。その違いを生み出しているのは、障害物を検知するセンサーの種類です。障害物を検知するセンサーの種類は、3つに大別することができます。

まず、低コストなものから挙げていくと「赤外線レーザー」があります。すでに様々な場所で用いられているので、おなじみとなっている赤外線ですが、こちらは遠距離には弱いものの、夜間でも使えるという特徴があります。
次に、「ステレオカメラ」という種類があります。これは異なる角度から捉えた映像によって、物体の奥行きの情報が得られるというものです。カメラは障害物だけでなく、歩行者や自転車なども認識可能となっています。
最後に、「ミリ波レーダー」と呼ばれるものがあります。これは車の前方や後方に設置されており、ミリ波帯の電波によって車の周辺を探知します。精度が高い分、コストも高めとなりますが、車の眼となって衝突事故を未然に防ぐ役割が期待されています。

それぞれのセンサーは非常に便利なのですが、赤外線レーザーは悪天候に弱く、カメラは逆光に弱く、ミリ波レーダーは人間の検知にやや弱いというウィークポイントがあります。しかし、これらの監視デバイスを複数搭載することで、それぞれの弱点を補うことが可能となっています。
新型車には、赤外線レーザー、ステレオカメラ(シングルカメラの場合もあり)、ミリ波レーダーを併せて搭載しているものもあります。

シニアドライバーの増加

これから、ますます需要の拡大が予想される自動ブレーキ機能。高齢化社会に伴い、65歳以上の運転免許保有者も増加しているようです。またシニアドライバーによる事故も年々増加傾向にありますので、自動ブレーキ機能の存在はこれから欠かせないものとなることでしょう。そして今後の課題は、自動ブレーキ性能の精度とコストの兼ね合いになると言えそうです。

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