2015
13
Aug
廃車
更新日: 2021-02-26
事故車とは?事故車の定義と事故車として扱われるケースを紹介
この記事のポイント
- 事故車=事故やそのほかの理由で車の骨格を損傷し、修復歴がある車のことを指す
- 売る場合も買う場合も、値段はかなり低く見積もられる
- 事故車を査定してもらう際には、事故車と申告する義務がある
そもそも「事故車」とはどんな車なのでしょうか?
事故車と聞くと、ついつい事故に遭った車を想像しがちです。
しかし、車業界では事故車とは修復歴車(=事故やそのほかの理由で車の骨格を損傷し、修復歴がある車)のことを指します。
また、一般的に事故車を売却する場合、査定額が低くなる傾向にあります。さらに場合によっては廃車扱いとなって引き取りに費用がかかる場合があります。
そんな時は廃車買取業者を利用すると費用0円で車を処分できるだけでなく、場合によっては買取価格がつくのでおすすめです。
この記事では事故車の定義から、事故車を査定してもらう時の注意点、普段通り車に乗っているだけでも事故車扱いになってしまう状況について解説しています。
車を売却しようと考えている方で、自分の車が事故車かもしれないという方は、ぜひ参考にしてください。
事故車の定義とは
事故車は、単に交通事故を起こした車を指すのではなく、事故、あるいはその他の要因で自動車の骨格部分にあたるフレーム部分を損傷し、損傷部を交換または修理した経歴のある車のことをいいます。
ちなみに事故車の定義は、自動車公正取引協議会、日本自動車査定協会、日本中古車販売協会連合会が定めた規約で設定されています。
また事故車の場合は事故車、あるいは修復車と表示することを義務づけています。
事故車扱いになる(修復歴が残る)場合
下記の個所を損傷し、交換すると事故車扱いとなります。
修復歴扱いになる箇所
- フロントクロスメンバー
- ラジエータコアサポート
- フロントインサイドパネル
- フレーム
- ダッシュパネル
- ピラー
- ルームフロアパネル
- トランクフロアパネル
- ルーフパネル
1から8までは骨格部分に損傷があるもの、または修復されているものが修復歴となります。ただし、ねじ止め部分は骨格には含まれません。
また、9はラジエータコアサポートが交換され、さらに隣接する骨格部分に凹み、曲がり、またはその修理跡があるものが修復歴となります。
事故車扱いにならない(修復歴が残らない)場合
上記以外の箇所は損傷、修復した場合でも事故車扱いになりません。
例えば下記の箇所は車の骨格部分ではないため、たとえ修理しても事故車として扱われません。
修復歴扱いにならない箇所
- フロントバンパー
- ロアスカート
- フロントフェンダー
- ボンネット
- リアフェンダー
- トランクリッド
- リアバンパー
- サイドシルパネル
- ドア
またそれ以外のフェンダーやバンパー、ボンネット、さらにドアなどが損傷し、それを修復したとしても、これらの箇所は骨格部分に当てはまりませんので、事故車とはみなされません。
もちろん、しっかりと修理が施されていれば査定に影響することは、ほとんどありません。
ちなみに事故車といっても車同士の衝突、ガードレールへの激突、横転といった交通事故に起因するとは限りません。
たとえば、異常気象で大雨に見舞われたりすると、道路のアンダーパスに水がたまり、車が水没、そんなニュースを目にすることがありますよね。
いわゆる、冠水車も事故車として扱われますし、雹でダメージを受けた雹害車、沿岸地域で見られる塩害車、工業地帯で散見される鉄粉被害車、さらには火災車というのも事故車として扱われます。
事故車でも買い取ってもらえる
結論からお伝えすると、事故車でも買い取ってもらえます。
ただし事故車は車の骨格部分にダメージを負っているだけに、一般的に売却する場合は査定額が低くなりますし、購入する場合も販売価格が安くなります。
確かに板金術をはじめとする修復技術はかなりの高レベルですから、板金を施せば、素人目にはとても事故車と判別できないほどです。
しかし、しばらくそのままに乗っていると、きしみが出たり、ヘタリが出たり、あるいは異音を発することが少なくありません。
ちなみに、損傷が大きくない場合は中古車買取業者へ、事故車の場合は廃車専門の買取業者への売却がおすすめです。
事故車の売却を考えている方は、「事故車の高価買取のコツを紹介!おすすめ買取業者・買取相場まで網羅」の記事も参考にしてください。
事故車を査定してもらう時の注意点
事故車を査定してもらう際には、事故車と申告する義務がありますので、その旨は明確に示さなければなりません。
ただし、どのような事故を起こしたかは説明できるでしょうが、どのように修復したかなどは、素人には分からないものです。
分からないことは、分からないでかまいません。
むしろ、不要なことを言い過ぎると疑念を持たれたり、査定を引き下げる要因ともあったりするので注意しましょう。
また、事故車と知らされずに、ごく普通の中古車として購入したのに、下取りに出したら、事故車だったことが判明したというケースも少なくないようです。
見た目もほとんど遜色なく、また、不具合もなかったのに、事故車は同じレベルの中古車より30〜40万円ほど査定額が低くなるといわれています。
上記はあくまでおおよその査定額であって、車買取業者によっては不当に低い査定額になる場合もあるので、車買取で損をしないためにも複数業者に見積もりをとることがおすすめです。
「ナビクル」の一括車査定なら、必要な情報を一度入力するだけで、手間も時間もかけずに買取目安価格が分かるのでおすすめです。
ちなみに査定価格が0円であったり引き取りに費用がかかる場合は、廃車買取業者を利用すると買取額がつくケースもあります。
ちなみに査定協会では「事故車の査定額の減額幅」を曖昧にしておいたのでは中古車業界の信頼は確立できないという理由から、査定時の適正な減価額のガイドラインとなる「事故減価」という評価証明をしています。
実はこの評価証明書、不当な査定を牽制するだけでなく、先方に賠償請求することになるもらい事故のときにも役立つ証明書にもなります。
衝突や横転など、見た目にも激しい損傷のある車や、火災車や雹害者などは見た目で事故車と分かりますし、水没車は災害を受けた時点で事故車となったことを認識できます。
知らない間に事故車になっているかも?
沿岸地方で知らず知らずにダメージを受けた塩害車や工業地帯に多く見受けられる鉄粉被害車などは、オーナー自身が気づかないうちに、事故車というケースも実は少なくありません。
なにしろ、工業地帯や火山、沿岸部の地域に車を置いたら何年で事故車というのは決められませんし、鉄粉や降灰、塩でサビが発生したから、即、事故車となるわけではありません。
サビが蓄積して修理するのが不可能となった時点で事故車扱いとなるのです。
ひどいサビで事故車というのではあまりにも愛車がかわいそう。
そうならないためには日ごろのメンテナンスや清掃をこまめにするしかありません。また塩害から車を護るためには、こまめな洗車が不可欠です。
火山灰もすばやく水洗いしないと、セメントでも貼り付けたようになってしまいますし、鉄粉も磁気化するとボディーにくっついて、ちょっと払っただけでは取れません。
最悪のケースではそこからサビが広がり、電気系統に障害を与えたりもしますから厄介です。
とりわけ、ルーフや車の底部のシャーシ、マフラーなどは見落としがちです。
車の下に潜ってまでやらなければダメ?という声が聞こえてきそうですが、査定員はそうしたところもしっかりとチェックしますから見逃せません。
オイルやタイヤの交換を車買取業者に依頼するとジャッキアップしますから、ついでにサビの状況を見てもらうといいでしょう。
その際、自分も一緒に覗かせてもらい、状況を説明してもらうと車の購入や売却時にも役立ちます。
まとめ
この記事では事故車の定義から、事故車を査定してもらう時の注意点、普段通り車に乗っているだけでも事故車扱いになってしまう状況について解説してきました。
事故車の場合はどうしても査定額が低くなってしまうほか、場合によっては引き取り費用が発生するため、廃車買取業者の利用がおすすめです。
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