廃車
更新日: 2021-11-02
事故車の修理費用の相場は?修理にかかる期間から流れまで徹底解説
この記事のポイント
- 事故車の修理費用はパーツによって異なる
- 事故に遭った場合、車を買い替えた方がお得になることもある
- 修理費用の支払い額は、過失割合によって変わる
事故に遭った時「とりあえず車を修理しなければ!」と考える方が多いと思います。
しかしそもそも車が事故に遭った場合、買い替えた方がお得になることも少なくありません。
一方で買い替えずに修理に出すことを決めた場合、修理期間や見積り金額が気になるのではないでしょうか。
この記事では、まず「事故車の修理費用の相場と修理期間」を紹介し、次に「事故車の修理の流れや買い替えた方が良いケース」について解説していきます。
さらに過失割合など知っておくべき事柄についても解説しているので、事故車を修理に出そうとしている方は、ぜひ参考にしてください。
事故車の修理費用の相場と修理期間
早速ですが、事故車の修理費用の相場と修理期間について説明していきます。まずは自分の車の損傷部位を確認し、どれくらいの修理費用がかかるのかをチェックしましょう。
ここでは下記の3つの部位について1つずつ解説しています。
車の損傷部位別の修理費用の目安
- フレームの交換・修理:10万円~100万円程度
- バンパーの交換・修理:数万円~20万円程度
- ドアの交換・修理:2万円~10万円程度
フレームの交換・修理
フレームの交換・修理に掛かる費用と期間
- 修理費用:10万円~100万円程度
- 修理期間:数日~1か月
フレームの修理は他の部品に比べて高くなる傾向にあります。もちろん損傷部分や状態によって違いますが、相場としては10万円~100万円程度になることが多いです。
フレームは走行するうえでの安全に大きく影響する部分なので、修理自体は安くても周辺のパーツや組み立てなどで結果的に高額になることもあります。
また、フレームを修理すると修復歴車とみなされるため、査定額が安くなってしまいます。
そのため、フレームの修理が必要な場合は、修理費用によっては買い替えを検討することをおすすめします。
バンパーの交換・修理
バンパーの交換・修理に掛かる費用と期間
- 修理費用:数万円~20万円程度
- 修理期間:フロントバンパー=2日程度、リアバンパー=4日程度
フロントバンパーやリアバンパーは事故によって修理が必要になることが多いです。
というのも、事故に遭った時に衝撃を逃がしやすくするため破損しやすく作られているからです。
小さな傷やへこみの場合は修理費用が1万円ほどですが、傷の状態や車種などによっては5万円~20万円かかることもあります。
こちらも高級車や外車の場合は高額になることが多いです。
ドアの交換・修理
ドアの交換・修理に掛かる費用と期間
- 修理費用:2万円~10万円程度
- 修理期間:軽い傷の場合=数時間、ドアの交換=1週間以上
ドアの修理にかかる費用は10万円程度です。2万円~が相場ですが、ドア自体を交換する場合は10万円以上かかるケースもあります。
もちろん修理の範囲が大きくなれば、それに比例して修理費用も高くなります。
ちなみにドアに傷やへこみがあるとサビの原因となってしまうため、早めの交換がおすすめです。
ここまでで事故車の修理費用の相場がお分かりいただけたかと思います。次に、実際の修理の流れについてみていきましょう。
事故車の修理の流れ
事故車の修理費用と大まかな修理期間が分かったところで、修理の流れについて説明していきます。
大まかな流れは下記の通りですので、修理に出す前に頭に入れておきましょう。
事故車の修理の流れ
- 指定の工場あるいは、保険会社が提携する修理工場へ依頼
- 工場から見積書をもらう
- 修理費用の決定
ここからはそれぞれの項目について詳しく見ていきましょう。
指定の工場あるいは、保険会社が提携する修理工場へ依頼
事故に遭って車の修理が必要なケースでは、たいていの場合、指定の修理工場あるいは保険会社が提携している工場に修理を依頼することになります。
ただしこの時自走できない場合はレッカー車を手配してもらいましょう。
工場から修理内容の見積書をもらう
修理工場へ依頼した後は、修理内容の見積りをもらって、そこから依頼することになります。
ちなみに、修理費用は基本的に保険でカバーしますが、自己負担分が発生することもあるので約款を確認しましょう。
保険の利用回数や修理費用によって異なりますが、保険を使用すると翌年度の等級が下がって保険料が高くなることがあるので、あらかじめチェックが必要です。
修理費用の決定
修理費用は修理工場の見積り額と保険会社のアジャスターと呼ばれる調整員によって決められます。
ただし、修理費用は必ずしも全額支払われるとは限りません。
過失割合によっては過失相殺(被害者に過失割合がある場合に加害者への賠償金額が減額されること)が発生し、修理費用が減額されることもあります。
ちなみに、全損と判断された場合は修理代を払ってもらえません。全損には以下の2種類があります。
全損とは?
- 物理的な全損:修理ができないくらい、車が物理的に壊れている状態
- 経済的な全損:物理的には修理可能だが、車の時価<修理費用になる状態
※車の時価=中古車の相場等を参考にした価格
全損の場合は「買い替え費用」として賠償金額が支払われます。
しかし買い替え費用は新車の購入費ではなく、事故当時の車の時価額分の補償金だということを理解しておきましょう。
買い替え費用が支払われる場合は、以下の費用も併せて支払われます。
買い替え費用の内訳
- 登録費用
- 車庫証明費用
- リサイクル費用
- 自動車取得税
- 廃車費用
- 登録手続きの代行費用
- 車庫証明の代行費用
- 納車費用
- 未経過分の自動車重量税
では結局、事故車は修理すべきなのでしょうか。それとも買い替えるべきなのでしょうか。
次の章ではその判断基準も併せて紹介していきます。
車を買い替えた方が良いケース
まずは事故車を買い替えた方が良いケースは下記の3つのケースです。
ここでは一つずつ詳しく解説していきます。
事故車を買い替えた方が良いケース
- エンジンなどの損傷により走行不可能な場合
- 修理費用が高額になる場合
- 補償費用が十分でない場合
走行不可能な場合
車を修理をするかどうかの一つの目安として、車が走行可能かどうかが挙げられます。
たとえば、エンジンが故障している場合、修理代が高額(50万円~90万円)になってしまいます。また外車や高級車の場合はさらに高額になります。
ちなみにエンジンが動かない場合は不動車として扱われるため、売却時に査定額が低くなる傾向にあります。
そのため、エンジンが動かない・あるいはエンジンに大きなダメージがある場合は買い替えをおすすめします。
修理費用が高額になる場合
事故車の状態によっては修理費用がかなり高額になるケースもあります。
一概にはいえませんが、修理費用が「100万円」を超える場合は買い替えを検討してもよいのではないでしょうか。
というのも、事故車は修理によってどれだけ外観が綺麗に戻ったとしても、安全面で不安が残ってしまうからです。
補償費用が十分でない場合
補償金は事故の過失割合や加入している保険の補償内容によって金額に差が生じるようになっています。
過失割合とは?
過失割合とは、交通事故に対してお互いにどれくらいの過失があるか割合を示したものです。
ほとんどのケースでは契約している保険会社の担当者同士が話し合って過失割合を決定します。
基本的に過去の裁判例や事故の状況を基準にして決まります。
例えば修理費用が50万円だったとしても、こちらの過失が5割(半分)の場合は25万円分(半分)しか請求できません。
しかし車両保険に加入していると残りの費用も保証されることがあります。
その他のケースについて、詳しくは「事故車は買い替える or 修理する?参考にすべき5つの基準」を参考にしてください。
ここまで事故車の修理費用や買い替えの判断基準、過失割合などについて紹介してきました。
最後に事故車の修理にまつわる疑問についてまとめているので、参考にしてください。
事故車修理にまつわるQ&A
ここでは事故車の修理にまつわる疑問について解説していきます。
事故車の修理はどこに依頼すれば良いの?ディーラーでも可能?
繰り返しになりますが、事故で車の修理が必要なケースでは、指定の修理工場あるいは保険会社が提携している工場に修理を依頼することになります。また販売店への依頼も可能です。
ちなみに事故車はディーラーに修理を依頼することもできます。
ディーラーは車の販売から故障時の対応までワンストップで請け負っており、故障時の修理もしっかりと対応してくれます。
ただし、ディーラーへの依頼はデメリットもあることを頭に入れておきましょう。
ディーラーへ依頼するメリット
- 時間の融通がきく(待ち時間や余計な手間がない)
- 安心感がある
ディーラーへ依頼するデメリット
- 金額が高くなる(中間手数料がかかる)
補償金が振り込まれるまでどれくらいかかるの?
補償金が振り込まれるまでには、だいたい最低でも1~2か月ほどかかります。
補償金は示談が成立してから振り込まれますが、示談の成立に時間がかかった場合はそれ以上の長さになります。
そのため、早く補償金を受け取りたい場合はできるだけ示談を早く成立させる必要があります。
任意保険の特約の種類と補償内容
自動車保険で特約を付けている場合、事故発生時にかかる費用や示談が有利になることがあります。
ここでは主な特約についてまとめています。
対物超過補償特約
「対物超過補償特約」とは、交通事故での示談をスムーズに進めるために作られた保険です。
車の修理費用>時価額となった時に示談が停滞することがありますが、この特約を付けているとそういった事態を避けることができます。
ちなみに対物超過補償特約によって補償されるのは、時価額を超えた分の補償額です。
おおむね修理費用との差額の8割程度(限度額50万円)となっていることが多いです。
弁護士費用特約
「弁護士費用特約」とは、弁護士が代わりに示談交渉をしてくれる特約です。
物損事故の場合は弁護士費用が高額になることもありますが、そういったケースでも無料相談を使って費用0円でアドバイスを受けることができます。
車両新価特約
「車両新価特約」とは、車が全損扱いになった場合や修理費用が新車の価格相当額の50%以上になった際に、車の再取得費用を補償してくれる特約です。
まとめ
この記事では、「事故車の修理費用の相場と修理期間」に加えて「事故車の修理の流れや買い替えた方が良いケース」についても解説してきました。
さらに過失割合など修理費用に関して知っておくべき注意点についても紹介してきました。
修理費用が100万円を超えるなど高額の場合は修理をせずに買い替える方がお得な場合が多いので、廃車買取業者への依頼をおすすめします。
廃車買取業者に依頼する方法以外も検討したい方は車の売り方・買い方診断を試してみてください。お持ちの車をどのような方法で売却するべきなのか、次の車は購入すべきかどうかなどを判断しあなたにピッタリの車の売買方法を提案することができます。
- 公開日: 2020-07-27
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