2015
17
Jul
車査定の基礎知識
更新日: 2021-01-05
車売却時にメンテナンスノートは必須?査定額への影響と紛失時の対処法
この記事のポイント
- メンテナンスノートとは「メーカーの保証書+点検整備記録簿」のセットを指す
- メンテナンスノートがないと、車を売るときに査定額がマイナスになる
- メンテナンスノートを紛失したときの対処法を解説
車を売却する際は車検証や自動車税納税証明書、自賠責保険証など、さまざまな書類が必要となってきます。また車の売却時に必ずしも必要というわけではありませんが、意外と忘れられがちなのがメンテナンスノート。
メンテナンスノートは査定額アップにつながる大切な書類です。ただ日頃は使うことがないため、車の購入時にダッシュボードに入れたままという方も少なくないと思います。
また車の整備・点検時に使って、気付いたら紛失していたというケースもあります。
メンテナンスノートがなくても、車を売ること自体は可能です。ただし、車のコンディション・メンテナンス状況を把握するための重要な書類であるため、メンテナンスノートを紛失した場合は査定額が下がる可能性があります。
この記事では、メンテナンスノートを紛失した際の査定金額への影響と、紛失時の対処法について紹介します。
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目次
メンテナンスノートとは「点検整備記録簿」+「メーカーの保証書」のこと
メンテナンスノートとは、点検整備記録簿とメーカーの保証書がセットになったものを指します。主に法定点検(6カ月・12カ月点検)や任意の点検を受けた時にその内容を記録するノートです。
ブレーキパッドやエンジンオイルといった消耗品の交換などを記録するほか、走行距離など車のコンディション・メンテナンス状況の確認もできるため、車の診断書ともいえます。
また査定士はメンテナンスノートを見て整備状況などを確認するため、査定を受ける際もしっかりとメンテナンスを行っていることに対するアピールになります。
メンテナンスノートは査定額にプラスになるものの「メンテナンスノートから個人情報が洩れてしまうのではないか?」と心配される方もいらっしゃいます。
しかし、個人情報保護法によってメンテナンスノートは車体番号で管理されるようになったため、次の持ち主に引き継がれることはありません。安心してください。
ここでは、メンテナンスノートについてより詳しい説明を行っていきます。
定期点検整備記録簿
定期点検整備記録簿とは、自動車の法定点検整備などを行っていることを証明する書類です。
また、車のコンディション・メンテナンス状況(エンジンオイルやスパークプラグの交換時期など)を把握するための重要な書類となっています。
メーカーの保証書
メーカーの保証書とは、メーカーやディーラーから保証を受けるために必要な書類です。
保証内容はさまざまですが、一定の期間・走行距離の中でパーツの交換やメンテナンスを無償で行ってくれます。
車の売却時にメンテナンスノートがないと、査定額が下がる
先ほどもご説明した通りメンテナンスノートを紛失したとしても車の売却は可能ですが、査定額は下落します。
というのも、メンテナンスノートは車の整備状況を記録するものだからです。いくらきちんと整備されていたとしても、その証拠がなく、実質的には「整備されていない」とみなされてしまうのです。
また、定期点検整備記録簿だけでなく、保証書、取扱説明書を紛失した場合でも減点につながり、査定額がマイナスになります。
例えば日本自動車査定協会の査定基準を見てみましょう。査定では1点の紛失あたり1,000円減点されることが多い(依頼先によって、金額は前後します)です。
引用:日本自動車査定協会
引用:日本自動車査定協会
※車種のクラス分けについては日本自動車査定協会のデータのP22を参照してください。
例として人気車種を取り上げ、車両クラスを紹介します。
プリウス:Ⅲ/ノート:Ⅳ/アクア:Ⅳ/軽自動車:軽
例えば査定を受ける際に以下のような条件だったと仮定します。
査定を受ける車の条件
- 国産車
- Ⅲクラス
- 年式:3年
- 保証書を紛失
この場合、国産車・Ⅲクラスで年式が~5年落ちなので20点減点となります。1点あたり1,000円減額となると、20×1,000円で20,000円の減額となってしまいます。
また紛失だけでなく、メンテナンスノートの汚損・破損も減点の対象となります。さらに、コピーの場合も減点の対象となるため注意が必要です。
メンテナンスノートを紛失した時の対処法
ここではメンテナンスノート(定期点検整備記録簿・保証書)を紛失した時の対処法について具体的に解説していきます。
定期点検整備記録簿を紛失した時の対処法
定期点検整備記録簿は原則として再発行できません。
しかしメーカーやディーラーで点検・整備のデータが残っていれば再発行が可能なケースもあります。
また、たとえ再発行してもらったとしても点検の記録が記載されていなければ、査定時にマイナスになってしまいます。これまでの記録を追記してもらえない場合は再発行しても意味がありません。
保証書を紛失した時の対処法
保証書を紛失してしまった場合は諦めるしかないのかというと、そういうわけではありません。
実は保証書を失くしてしまった場合でも、定期点検整備記録簿と同様に販売されたデータが残っていれば再発行が可能な場合もあります。
ただ一定期間が経過しているとデータが破棄されている可能性もあります。まずは車の販売先に問い合わせてみましょう。国内の主なメーカーであれば保証書を紛失してしまった場合、再発行に応じています。
ディーラーによっては再発行が有料となるケースもあります。それでも保証書がないとそもそも保証がきかないこと、また査定額に影響があるので、紛失した場合は再発行できないか依頼するようにしましょう。
車を売る際に査定額を上げるポイント
ここまでメンテナンスノートを紛失した際の対処法と査定額への影響について解説してきました。しかしメンテナンスノート以外にも査定額を上げるポイントはいくつかあります。
車の高額売却に最も有効なのは、「複数の業者の査定額を比較する」ことです。シェアNo.1の一括査定サービス「ナビクル」を利用すれば、一度の情報入力で複数の買取業者に車の査定を依頼できます。少しでも車を高く売りたいという方は、ぜひ利用してみてください。
また、車を売却する際にさらに査定額を上げるためには、以下の項目を確認しておきましょう。
車を高く売るためのポイント
- 事前に買取相場を調べておく
- 高く売れる時期を選ぶ(1~3月と9月)
- 純正オプションをプラス査定につなげる
- 車をできるだけ綺麗にしておく
純正オプションについては「買取額アップの秘訣!車査定で評価されるオプションと賢い売却法」を参考にしてください。
またさまざまな査定額を上げるためのコツについては「車を高く売るための方法とすぐ実践できる買取交渉術を解説」も参照してください。
メンテナンスノート以外の必要な書類
車の売却にはさまざまな書類が必要となってきます。ここでは売却時に必要な書類についてまとめています。
普通自動車の場合は下記の書類が必要になるので、用意しておきましょう。
普通自動車の売却時に必要となる書類
- 自動車検査証
- 自賠責保険証明書
- 自動車リサイクル券
- 振込口座情報
- 自動車納税証明書
- 印鑑登録証明書
- 実印
- 譲渡証明書
- 委任状
詳しくは「【初心者必見】車売却時の必要書類と賢く売るための事前準備を紹介」の記事も参照してください。
まとめ
この記事ではメンテナンスノートを紛失した際の査定金額への影響と対処法について紹介してきました。
メンテナンスノートがなくても車を売ること自体は可能ですが、査定額にマイナスになってしまいます。
点検記録簿の場合は、記録が残っていないかディーラーに問い合わせるようにしましょう。
保証書の場合は、基本的には再発行が可能になります。車売却時でなくとも、保証書の紛失に気付いたら、すぐに再発行を依頼することがおすすめです。
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