こんな方にオススメ!

車をそろそろ買い替えようかなと思った時、今の車をどこで買取・下取りしてもらうかというのも大切ですが、どのタイミングで売るか、というのもとても重要です。特に、モデルチェンジや競合車がリリースされた時は査定額に大きな影響が出る場合もありますので、注意したいところです。

1.車の査定額は年式・走行距離だけでは決まらない

1-1.査定額は車買取店のニーズで決まる

 車の査定額は新車時の販売価格や年式、走行距離が基本となるということは、みなさんご存じの通りです。

 しかし、その査定額が反映される中古車の販売価格を情報誌やインターネットで見ると、新しいのに全体的に安い車種、古い年式のものでもあまり価格が落ちない車種というのも見かけます。

 この要因は何でしょうか。それは、「車買取店のニーズ」に合うかどうかということです。

1-2.市場に出回る台数と車査定額との関係を知る

 「車買取店のニーズ」は、中古車販売店のニーズとほぼ一致します。

 例えば、春先によく、軽自動車やコンパクトカーなどの買取価格がアップしますが、これは学生や新社会人の方などが手頃な価格のクルマを求めることで、買取のニーズが高まるからです。

 ボーナスシーズンも買取価格が上がりやすい傾向にはありますが、こちらの場合は低価格帯のもの以外も動きます。ただ、下取りにより中古車も増える時期ですので、このタイミングでの売却は1日でも早い方が得策です。

 もちろん単純に季節の影響もあり、寒い季節はオープンカーの買取は厳しくなるといったような傾向も見られます。

 年式は古い方が不利ですが、一定以上古くなると例外も発生します。現在の中古車市場を見ると、80年代〜90年代の車に高い買取額が付いているケースが少なくありません。これは当時の車が、コストや法律などいろいろなことが絡み合い、現代では似た車が作れず、しかも、当時の車は廃車になったものが多いため、稀少であることが理由です。買い手は限られますが、台数がそれ以上に少なければ、高い買取額が付くということです。

2.モデルチェンジによる査定額変動

2-1.軽、コンパクトカー、エコカーは要注意

 モデルチェンジが行われ、いわゆる「型落ち」になると、基本的に査定額は落ち込みます。特に影響を受けやすいのは、軽自動車やコンパクトカー、ハイブリッドカーなどのエコカーです。

 軽自動車やコンパクトカーは価格が手頃で、生産台数が多いジャンルです。「残クレ」(残クレの詳細記事はこちら→「新しい車の購入方法「残クレ」とは」)という3年をメドに売却または買い替えを行う前提のプランの発達もあり、モデルチェンジをきっかけに、乗り換える人がかなりの数出てきます。これにより、市場に大量の旧モデルが流出して、需要と供給のバランスが一気に崩れるのです。

 エコカーは発展が目覚ましく、モデルチェンジの度に燃費が大幅に改善されています。補助金や優遇税制などがあるほか、モデルチェンジの間隔も長めなので、買い替えのきっかけになりやすく、同様に旧モデルの流出が買取額を大きく下げる要因となるのです。

2-2.スポーツカーや高級セダン売却は情報収集の速さがカギ

 スポーツカーや高級セダンの場合は、価格が安くないことや趣味性が高いこともあって、新しいモデルが発売されても、動きは冷静です。

デザイン性や走り、乗り心地などを見比べ、新モデルの方が好評の場合は旧モデルの買取額が大きく落ち込みますが、新モデルの評判が芳しくなく、逆に旧モデルの評価が上がるということも珍しくありません。

 注意するべきは「熱心な車好き」が多いジャンルであること。新モデル発売前から雑誌などで情報収集をしている人が多く、発売された頃には既に相場が大きく変わっている可能性が高いのです。

2-3.営業用に使われる車はモデルチェンジでも影響は薄い

 ワンボックスや低価格のワゴン、軽自動車でも「貨物」の扱いになる車種など、商用車としても利用されるものは、新しさにこだわらない人が多く、また、構造がシンプルで壊れにくいため、モデルチェンジがあっても、値崩れしにくい傾向があります。

 たった1つ気をつけなければいけないことは、モデルチェンジの目的が、最新の排ガス規制に適応するものだった場合です。特にディーゼル車の場合は、基準に合わなくなると、都市部や主要道の周辺地域では登録が出来なくなることもあるため、売却先が限られ、結果として買取額が急落します。

3.競合車リリースによる査定額の変動

3-1.競合車のポジションによって影響に差がある

 自分の乗っている車と似た価格帯、同じボディタイプの競合となる車が新しくリリースされた場合も、基本的には買取額がダウンします。影響の出方は、新しくリリースされた競合車がそのジャンルの中で、どんなポジションにあるかによって、変わってきます。ポジションによる影響の違いを見ていきましょう。

3-2.圧倒的なトップ車種の後継リリースは要注意

 ハイブリッドカーのアクアやプリウス、一昔前ならコンパクトカーのフィットやヴィッツなど、メジャーなカテゴリーで圧倒的な地位にある乗用車のフルモデルチェンジや、後継車種が登場した場合は、買い替え需要が一気に高まります。そのため、旧モデルが市場に溢れ、査定額が下がります。元々、絶大な人気を誇っていた車種が中古で安くなるとなれば、当然、他の車種はそれよりも安くなりますので、買取額の大幅ダウンは必至です。

3-3.2・3番手の後継リリースでは「何が変わったのか」次第

 そのカテゴリーで2番手、3番手の車の場合でも買取額を下げる要因には充分なるのですが、影響の度合いには幅があります。

 例えば、新しくリリースされた競合車がエコカーで、「クラス最高の低燃費を実現した」などと言った場合には、トップに取って代わる存在になる可能性もあり、非常に大きな影響が出るでしょう。ミニバンであれば居住性、ワゴンであれば荷室の広さなど、そのカテゴリーに求められている部分の内容を見れば、その影響の大小はおおよそ分かります。

3-4.競合の少ないジャンルでは2種類の動き

 競合の少ないジャンルでは、市場の性質によって競合車のリリースが与える影響は大きく2つに分かれます。

 まず1つ目は、ワンボックスに代表される例。ハイエースがダントツの売り上げを誇り、2番手のキャラバンと合わせれば、国内市場のほとんどを占めるという状況がずっと続いています。このようなジャンルの場合はトップ車種のモデルチェンジ以外は、ほぼ気にしなくて構いません。

 もう1つは、中低価格帯のオープンカーに代表される例です。これもユーノスロードスターの一強で、ハイエースと同じような状態に見えますが、この市場は流行に左右され、時折、新規参入する車が現れるため違う動きを見せます。

 過去には、フィアット・バルケッタやMGなどといった競合が一斉にリリースされ市場が活気づいたことで、中古車にも注目度が増して、売り時を迎えたことがありました。ホンダがS2000をリリースした時は、ユーノスロードスターとの価格差が大きく、購入者層の重なりが少なかったため、すぐには大きな影響を及ぼしませんでした。しかし、どちらもブームが去ると、中古車市場にオープンカーの台数が過剰気味になり、買取額が伸びなくなったのです。

 ですから、このジャンルで何より重要なのはトレンドを見極めること。モーターショーの情報などをチェックすると、近い将来、どのような車が流行りそうか分かるので、参考になります。

4.まとめ

 モデルチェンジや競合車のリリースは、影響の大小はあるものの、売却を考えた時、ほとんどの場合マイナスにしか働きません。年式も新しい方が有利ですので、やはり「売ろうと思った時が売り時」という判断になります。

 次に挙げる場合のみ、例外だと思って少し検討時間をかけてみても良いでしょう。

case①軽やコンパクトカーを売ろうと思ったタイミングが1月。

ボーナス商戦や初売りで下取り車が溢れている可能性大。春に向けた需要増が見込めるので、2月〜3月くらいまでかけて慎重に。

case②スポーツカーやオープン、高級車カテゴリーで次に出るモデルの不人気が予測できる時。

case③登録13年以上経った車で査定額が低い時。

自動車税・従量税が重くなる登録13年目は手放す人が多く、ここを超えると、登録台数が一気に減りますが、少し我慢すれば、需要と供給のバランスが大きく変わる可能性があるためです。また、25年を超えるケースでは輸出用に高価で買取ってもらえる可能性も。これは、欧米を中心に、諸費用を優遇し、歴史ある車を保護する制度を設けた国があるためです。

いかがでしたか。年式・走行距離以外でも、車の査定額に影響を及ぼす要因があることが分かっていただけたと思います。

 とはいえ、時期・競合との関係まで逐一把握するのは簡単ではありません。ナビクルの一括査定も、今すぐ売りたいという方はもちろん、「愛車の今の価値をとりあえず知りたい」として申し込まれる方が多いです。

 その際に、これまで述べたような知識があるのとないのでは全く違いますので、ぜひかしこい車売却にお役立てください。