車買取・車査定
更新日: 2022-04-13
リセールバリューが高い車を解説!値崩れしない車を選ぶポイント
この記事のポイント
- 高いリセールバリュー(再販価値)が期待できる車を選ぶと経済的
- 車のリセールバリューは「車買取店のニーズ=市場のニーズ」によって決まる
- 値崩れしにくい車をさらに高く売るための方法を知っておこう
よくある疑問・悩み
- 乗り換えのときに、高く売れる車を選びたい
- お得なカーライフを送りたい
- 自分が乗っている車はどれくらいのリセールバリューがあるのか知りたい
以上のように考えている方は多いのではないでしょうか。車を経済的に乗るためには「リセールバリュー(再販価値)」についての把握が欠かせません。
一般消費財とは違い、高額な商品である車は手放すときの売却額も大きいのが特徴です。購入する段階ですでに「手放すときどのくらいの値段で売れるのか」「どれくらい値崩れしてしまうのか」考えておくことで、賢い車選びをすることができます。
一般的な原則として、車の査定額は新車時の販売価格や年式、走行距離によって決まることは広く知られています。
しかし、実際に中古車の買取価格を調べてみると「新車に近い状態だけど安い」「年式が古いのにあまり価格が落ちていない」といった車が見つかります。
車のリセールバリューは「車買取店のニーズ=市場のニーズ」によって決まるので、年式が古い・走行距離が長いからといって必ずしも査定額が低いとは限りません。
この記事では、前提知識として「リセールバリューの決まり方」を解説したうえで「値崩れしにくい車の特徴」を紹介していきます。車のリセールバリューについて知りたい方、お得な車選びをしたい方は、ぜひ参考にしてください。
リセールバリューの基本知識
基本知識
- 車のリセールバリュー=車の「再販価格」
リセールバリューとは、車の「再販価格」のことです。つまり、中古車としての価値、新車からの残価率を指します。言い換えると、残価率が高い車=リセールバリューが高い車となります。
車は15年以上乗っている、10万キロをはるかに超えた距離を走ってるといった状態ではない限り、いくらか売却額がつくのが一般的です。車の条件によってこのリセールバリューが大きく変わるので、リセールバリューを考慮に入れておくことが車選びで重要です。

一概には言えませんが、車のリセールバリューは3年50~60%、5年40~50%、7年20~30%、10年5~10%が平均的とされています。
あくまで平均になりますので、国内外の需要により平均値より大きく価格が変動することがあります。
最近では3年で車を乗り換える方も増えています。3年経過ですと、まだ消耗品や大きな故障も少なくメンテナンス費用が少額で済むため、比較的リセールバリューが高くなる傾向にあります。
5年目以降になると交換部品などが出てくるため車検代が上がる可能性があります。そのため、2回目の車検前(5年経過前)に乗り換える方が多いです。また、車をローンで購入し5年で完済するパターン(リセールバリューがまだ高い時)もあるため、5年が1つの買い替え目安となります。
プリウスを例にリセールバリューを解説
ここでは具体例を挙げながら、より詳しくリセールバリューの説明をしていきます。
例えば購入価格が300万円の車を3年後に車を手放すとしましょう。リセールバリューが50%だとすると、3年後はおよそ150万円で売却できます。
人気車種のプリウスでリセールバリューを調べてみました(プリウスに限らず、自分が乗っている車のリセールバリューを知りたい方は、ナビクルの相場ページで車の過去・現在・未来の相場価格を知ることができます)。
購入月 | 走行距離 | 新車価格 | 買取相場価格 | リセールバリュー | |
3年後 | 2017年11月 | 30,000km | 250万円 | 134.4万円 | 54% |
5年後 | 2015年11月 | 50,000km | 250万円 | 84.3万円 | 34% |
*2014年式 Sツーリングセレクション マイコーデで試算
**2020年11月時点の相場価格
ちなみに車の平均的なリセールバリューは3年後で50~60%程度となります。プリウスは一般的なリセールバリューだということがわかります。
リセールバリューの決まり方:車の査定額が変動する要因
すでに解説したように、車のリセールバリューは「車買取店のニーズ=市場のニーズ」によって決まります。「走行距離」「年式」以外で、査定額が変動する要因は大きく分けると下記2つになります。
査定額が変動する要因
- モデルチェンジ
- 競合車のリリース
では早速、「モデルチェンジ」「競合車リリース」のリセールバリューへの影響について解説していきます。
モデルチェンジによる査定額の変動
まずモデルチェンジが行われると、基本的にモデルチェンジ前の車は「型落ち」となり、査定額が落ち込みます。
ここではボディタイプ別にモデルチェンジの影響について見ていきましょう。
コンパクトカー、エコカーはモデルチェンジによって査定額が落ちやすい
まずコンパクトカーやエコカーはモデルチェンジの際に査定額が落ちやすい傾向にあります。
というのも、コンパクトカー、エコカーはモデルチェンジを機に乗り換える人が多いからです。
特にエコカーはモデルチェンジがあると大幅に価格が落ちてしまいます。またエコカーは日々進化しており、補助金などの影響から買い替えのきっかけが多いことも査定額が落ちやすい要因となっています。
さらに「残クレ」(3~5年を目途に車を手放し、買い替えを行うことが前提のプラン)が広まったことにより、モデルチェンジをきっかけに乗り換える人も増えています。
スポーツカーや高級セダンは新車発売前に査定価格が落ちることがある
フェラーリなどのスポーツカーやクラウンなどの高級セダンは趣向性が高いため、比較的モデルチェンジの影響を受けにくいです。
しかし、新モデルの評判が良い(デザイン性、乗り心地など)場合は、値崩れを起こすことがあります。
スポーツカーや高級セダンは「熱烈な車好きが多いジャンル」であるため、新モデル発売前から雑誌などで情報収集している人が多くいます。発売された頃には既に相場が大きく変わっている可能性が高いので、日頃から新モデルの発売予定をこまめにチェックしておくことをおすすめします。
営業用に使われる車はモデルチェンジの影響が小さい
ワンボックスや低価格のワゴンなど商用車としても利用されるものは、モデルチェンジがあっても、値崩れしにくい傾向にあります。
ワンボックスや低価格のワゴンに乗っている人は新しさにこだわない人が多く、また利用用途からいっても頻繁に買い替えをすることはありません。
ただし、モデルチェンジによって、最新の排ガス規制に適応した場合は旧モデルの買取価格は下落します。
特にディーゼル車の場合は基準に合わなくなると「都市部や主要道の周辺地域では登録ができない」「車検を通らない」といった問題が発生するので、査定額が大幅に下落するケースもあります。
次に競合車リリースによる査定額への影響について解説していきます。
競合車リリースによる査定額の変動
モデルチェンジに加えて、競合車がリリースされた場合でも基本的に買取額が下落します。
例えばアクアとフィットなど「似た価格帯、同じボディタイプの競合となる車」が新しくリリースされた場合も、基本的には買取額がダウンするので、最新情報を確認しておきましょう。
人気車種は後継車/競合車の発売で価格が落ちやすい
アクアやプリウスといったハイブリッドカー、フィットやヴィッツなどのコンパクトカーは市場での人気が高いです。
そのためフルモデルチェンジがあった場合や後継車種が登場した場合は、買い替え需要が一気に高まります。結果として旧モデルが市場に溢れ、査定額が下がる傾向にあります。
また新しくリリースされた競合車が「クラス最高の低燃費を実現した場合」は査定額ダウンに直結します。
逆に、ワンボックス・オープンカーなど競合車が少ない車はどう査定額が推移していくのか傾向を見ていきましょう。
競合車が少ない車は車種によって値動きが変わる
ワンボックスカーはハイエースがダントツの売り上げを誇り、2番手のキャラバンと合わせれば、国内市場のほとんどを占めるという状況がずっと続いています。
この2つの車種については注目しておいた方がよいですが、その他の車種はほぼ気にしなくても問題ありません。
一方で中低価格帯のオープンカーは市場が流行に左右されます。
注目を集めて乗り替え需要が高まると、中古車市場にオープンカーの台数が過剰気味になり、査定額が伸び悩む傾向があります。
近い将来オープンカーの売却を考えている方は、モーターショーなどの情報をこまめにチェックしてどの車が人気が出そうかリサーチしておきましょう。

リセールバリューの高低は売却後の販売経路、人気(国内・海外需要)によって車種ごとに左右されます。
人気の軽自動車・コンパクトカーにおいても、ハイブリッド車、スライドドアを装備している車種は高くなる傾向があります。ですが、他の車種になると中古市場に出回る台数より需要が追いついてこないこともあり、リセールが低くなる傾向があります。
セダンタイプは一定の需要はありますが、中古車市場では供給過多になりがちです。
一方、上記であげたボディタイプでも、マニュアル車は新車生産が減少したことも影響して中古市場で数が少ないためリセールは上がりやすくなっています。
必見!リセールバリューが高い車を紹介
ここからは実際にリセールバリューが高いタイプの車について、紹介していきます。
SUV
SUVは人気が高いボディタイプの車で、モデルチェンジをしても人気が落ちにくくリセールバリューが高い車の一つです。 特にトヨタのランドクルーザーは人気が高く、中古車市場でも支持されています。
ランドクルーザーのリセールバリューは下記のとおりです。
購入月 | 走行距離 | 新車価格 | 買取相場価格 | リセールバリュー | |
3年後 | 2017年11月 | 30,000km | 633万円 | 530.2万円 | 84% |
5年後 | 2015年11月 | 50,000km | 633万円 | 420.4万円 | 66% |
*2014年式 ZX ブルーノクロスで試算
**2020年11月時点の相場価格
ランドクルーザーの場合、5年落ちでも新車価格の6割以上の価格で買い取ってもらえることがわかります。
コンパクトカー
コンパクトカーは男女ともに支持されています。特に運転が苦手で大きな車には乗りたくないが軽自動車では不十分という方には需要があります。
具体的にはヴィッツやフィットなどが挙げられます。フィットのリセールバリューは下記のとおりです。
購入月 | 走行距離 | 新車価格 | 買取相場価格 | リセールバリュー | |
3年後 | 2017年11月 | 30,000km | 176万円 | 109万円 | 62% |
5年後 | 2015年11月 | 50,000km | 176万円 | 82.5万円 | 47% |
*2014年式 RSで試算
**2020年11月時点の相場価格
ランドクルーザーほどではありませんが、新車購入から5年後でも半値ほどはつくことが期待できます。
ハイブリッドカー
ハイブリッドカーはそれぞれのメーカーからモデルが発売されており、ただ単にハイブリッドというだけでは人気車種とはいえません。
ただし、同じ車種でもハイブリッドカーの方が査定金額が高くなり、またリセールバリューも高い傾向にあります。
ここでは、ハリアーハイブリッドのリセールバリューを見てみましょう。
購入月 | 走行距離 | 新車価格 | 買取相場価格 | リセールバリュー | |
3年後 | 2017年11月 | 30,000km | 402万円 | 264.8万円 | 66% |
5年後 | 2015年11月 | 50,000km | 402万円 | 195.3万円 | 49% |
*2010年式で試算
**2020年11月時点の相場価格
人気車種のハイブリッドだけあって、こちらも高いリセールバリューを誇っています。
スポーツカー
スポーツカーは万人受けするわけではありませんが、ドライブを楽しみたい方に人気の車種です。
特に人気モデルや生産数が限定されたモデルの場合は中古車価格が新車価格より高い場合もあります。ここではトヨタ・86のリセールバリューを見てみましょう。
購入月 | 走行距離 | 新車価格 | 買取相場価格 | リセールバリュー | |
3年後 | 2017年11月 | 30,000km | 237万円 | 157.1万円 | 66% |
5年後 | 2015年11月 | 50,000km | 237万円 | 110.1万円 | 46% |
*2014年式 Gで試算
**2020年11月時点の相場価格
今回のシミュレーションでは、特筆するほど他のボディタイプとリセールバリューの違いはありませんでした。
次にボディタイプ以外の観点から値崩れしにくい車の特徴についてお伝えします。
値崩れしにくい車の特徴
結論からお伝えすると、値崩れしにくい車は市場でのニーズが高い車です。
値崩れしにくい車の代表的な特徴を紹介していきます。
ボディーカラーが「白」か「黒」
ひとくちに人気がある車といってもさまざまですが、ここでいう人気がある車とは、一般的に好まれやすい車を指します。
例えば、同じ車種だとしてもパールホワイトなどの白または黒といった街中でよく見られるボディカラーの車の方が、査定額が高くなります。
逆に珍しい・派手なボディカラーの車は需要が少ないため売れにくく、価格が下がる傾向にあります。
ファンに支持されている車
大衆車だけではなく一定の層に人気がある車も、安定した需要となるため値崩れしにくい傾向にあります。
SUVやコンパクトカーが全盛の時代であっても、人気のスポーツカーやクーペは高い走行性能から、走りを楽しむ人に人気です。新車での購入者が少なく、中古車市場で品薄状態となっているとさらに値崩れしにくくなります。
代表的な車種として日産のスカイラインGT-R、スバルのインプレッサWRXが挙げられます。
最後にリセールバリューがどう変化するか、車の査定相場を調べる方法を紹介しておきます。

「リセールバリューが高い=購入したいお客様が多い」ということが言えます。
例えば、新車納期が長期化する中ですぐにでも欲しい!という方が多い車種は当然リセールバリューが上がります。また、既に生産終了しており、欲しくても数が少ない車種も価値が上がります。
最近の動向としては特に新車生産が終了し、時間も経過しているマニュアルタイプの車(スカイラインGTR、シルビア、RX7、スープラ、インプレッサWRX、ランエボ、カプチーノ、AZ1、コペン等)や、ネームバリューの高いアルファード、プリウス、アクア、ヤリス等もリセールバリューが高い傾向にあります。
売却時の人気状況や需要に対して、中古市場での供給が極端に少ない車種はリセールバリューが高くなりやすいと覚えておきましょう。
車の査定相場を知る方法
ここまで、「リセールバリューの決まり方」「値崩れしにくい車の特徴」について紹介してきました。車種によってリセールバリューは異なります。車の価格は日々変動しますが、適切な売却時期を知っておくことで、愛車を最も高い値段で売ることができます。
ナビクルでは、現在の査定相場に加えて、2か月後・4か月後の査定相場も知ることができるので適切な売却時期が分かります。以下のフォームで買取相場を知りたい車種を指定してみてください。
ナビクルの相場検索機能を使うと、以下のように「買取相場と下取り相場の推移」を見ることができます。買取価格は日々変わるので、必ず現在の価格を確認しましょう。以下は、2020年11月に日産・ノートの買取/下取り相場を調べた結果です。
PC版
スマートフォン版

買取と下取りの違いは簡潔にいうと、次の通りです。車を少しでも高く売りたいなら「買取」を選ぶのがおすすめです。
買取と下取りの違い
- 【買取】
買取業者や販売店に、新車の購入とは関係なく車を売却して現金を得ること - 【下取り】
販売店で車を購入する際に車を引き取ってもらい、車の購入に充てること

基本的に年数が経過している車両においても、「買取>下取り」の構図は変わりありません。
買取はその時に応じた需要(国内、海外)から最大値を提示することが出来ますが、下取りの場合は経過年数、距離、減価償却、下取り手数料などある程度金額ベースが決まっています。
しかし、一部では下取りが高い場合もありますので、両方比較して頂くのが良いかと思います。
さらに車を売るのベストな時期、タイミングについて知りたい方は「車売却のベストな時期・タイミングを解説!高く売るコツも紹介」の記事も参考にしてください。
まとめ
この記事では車のリセールバリューについて基本的な解説をしたうえで、リセールバリューの高いボディタイプ、値崩れしにくい車の特徴を見てきました。
さらに細かく車種ごとの査定相場価格の推移について知りたい方は、ナビクルの査定相場ページを利用すれば、ご自身が乗られている車の買取価格がイメージできるはずです。
この記事を活用して、賢い車選び、そして車を売るタイミングの参考にしてください。
- 公開日: 2015-12-15

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ただし、中古車市場での実際の取引額に基づく参考金額のため、一部の車種は、結果をお知らせできない場合がございます。予めご了承いただけますよう、お願い申し上げます。