タントの買取・査定相場の傾向を解説
ここからは、ダイハツ・タントの買取相場の傾向を説明していきます。
タントは2003年に発売された軽ワゴン車で、室内空間の広さからファミリー層に特に人気があります。スポーティグレードの「カスタム」も展開されており、幅広く支持されています。ボディカラーはホワイト系やブラック系が特に人気です。
タントは中古車市場での需要も大きいことから、総じて高めの相場推移となっています。
以下では、タントの買取相場について「年式」「グレード」に分けて詳しく解説していきます。
タントの年式から見るリセールバリュー
ここでは、人気のあるXグレードをピックアップし、年式ごとの値下がり率を見ていきます。
1年におよそ1万キロ走ることを想定し、ナビクルのシミュレーション機能で買取相場を調査しました。2020年11月現在の買取相場価格は次の通りです。
購入月 | 走行距離 | 新車価格 | 買取相場価格 | リセールバリュー |
2017年12月 | 30,000キロ | 125万円 | 66.5万円 | 53% |
2015年11月 | 50,000キロ | 125万円 | 50.7万円 | 41% |
2013年11月 | 70,000キロ | 123万円 | 30.1万円 | 24% |
タントは人気がある車種ですが、やはり2~3年乗るだけで買取相場価格は新車価格に比べて大きく下がることが分かります。
ただし、これはタントに特有の落ち方ではありません。多くの車種において、3年ほど乗ると買取価格は新車購入価格の半分になると考えておけばよいでしょう。
時間が経つとともに買取価格が大きく下がっていってしまうのは事実ですが、タントのリセールバリューは比較的高いです。
タントと同じくダイハツが販売している軽自動車の「ムーヴ」Lグレードで同じようにシミュレーションをすると、3年後のリセールバリューは42%となります。これに対し、タントの3年後のリセールバリューは53%です。比較すると10%以上の差があり、タントが優秀な部類であることがわかります。
車のリセールバリューについて詳しく知りたい方は「車のリセールバリューが落ちる瞬間は?ベストタイミングで売るコツ」をご覧ください。
高額査定が期待できるタントのグレードは「カスタムRS」
ここからは、年式ではなくグレードから、タントの買取・査定相場を見ていきます。
高額査定が期待できるグレードを調べるために、2015年11月にタントを購入した場合、2020年11月現在にどれだけのリセールバリューが期待できるのかを調査しました。結果を以下に表で示します(2015年式、走行距離5万キロでシミュレーションしています)。
グレード | 新車価格 | 買取相場価格 | リセールバリュー |
G | 136万円 | 58.2万円 | 43% |
L | 113万円 | 42.2万円 | 37% |
X | 125万円 | 50.7万円 | 41% |
Xターボ | 133万円 | 56万円 | 42% |
カスタムRS | 152万円 | 69.9万円 | 46% |
カスタムX | 141万円 | 62.1万円 | 44% |
比較をしてみると、タントはカスタムRSグレードの買取相場価格が特に高いことがわかります。5年落ちで44%のリセールバリューがあるのは、かなり優秀な部類だといってよいでしょう。
タントのカスタムRSはスポーティ仕様のグレードで、ターボエンジンを搭載しています。価値が高く人気もあることから、特に値崩れしにくいのです。
全体的にリセールバリューが高いタントですが、中でも特に値崩れしにくいグレードがあるということがわかったのではないでしょうか。
以上で、タントの買取・査定相場の傾向について解説してきました。口コミからわかる買取傾向を「タントの買取価格/口コミから分かる高く売る方法を紹介!」で紹介しているので、あわせて参考にしてください。
以下では、相場よりも高くタントを売る方法について説明していきます。