セレナの買取・査定相場の傾向を解説
ここからは、日産・セレナの買取相場の傾向を説明していきます。
セレナは人気の高いミニバンで、ハイブリッドモデルも展開されています。ボディカラーとしてはブラックやホワイトパールが人気です。
中古車市場での需要も大きく、エアロパーツを装備したハイウェイスターやガソリンエンジンで発電用モーターを動かすe-POWERは特に高めの査定額が期待できます。
以下では、セレナの買取相場について「年式」「グレード」に分けて詳しく解説していきます。
セレナの年式から見るリセールバリュー
ここでは、人気のあるグレード「ハイウェイスター」をピックアップし、年式ごとの値下がり率を見ていきます。
1年におよそ1万キロ走ることを想定し、ナビクルのシミュレーション機能で買取相場を調査しました。2020年11月現在の買取相場価格は次の通りです。
購入月 | 走行距離 | 新車価格 | 買取相場価格 | リセールバリュー |
2017年11月 | 30,000キロ | 248万円 | 157.3万円 | 63% |
2015年11月 | 50,000キロ | 269万円 | 104.8万円 | 39% |
2013年12月 | 70,000キロ | 269万円 | 58.9万円 | 22% |
セレナは人気がある車種ですが、やはり2~3年乗るだけで買取相場価格は新車価格に比べて大きく下がることが分かります。
ただし、これはセレナに特有の落ち方ではありません。多くの車種において、3年ほど乗ると買取価格は新車購入価格の半分になると考えておけばよいでしょう。
査定額が年々落ちていくのは事実ですが、3年後に63%のリセールバリューが残るのは優秀だといえます。ただし、7年後のリセールバリューは22%と大きく落ち込みます。
3年落ち以上になると価値が大きく下がっていくので、手放すことを決めたら売却に向けて早めに動き出すのが重要です。
車のリセールバリューについてさらに詳しく知りたい方は「車のリセールバリューが落ちる瞬間は?ベストタイミングで売るコツ」をご覧ください。
高額査定が期待できるセレナのグレードは「ライダー」
ここからは、年式ではなくグレードから、セレナの買取・査定相場を見ていきます。
高額査定が期待できるグレードを調べるために、2015年11月にセレナを購入した場合、2020年11月現在にどれだけのリセールバリューが期待できるのかを調査しました。結果を以下に表で示します(2015年式、走行距離5万キロでシミュレーションしています)。
グレード | 新車価格 | 買取相場価格 | リセールバリュー |
20G | 279万円 | 109.5万円 | 39% |
20S | 211万円 | 53.1万円 | 25% |
20X | 250万円 | 95.6万円 | 38% |
ハイウェイスター | 269万円 | 104.8万円 | 39% |
ライダー | 299万円 | 119.6万円 | 40% |
比較をしてみると、セレナにおいては「ライダー」の買取相場価格が特に高いことがわかります。販売価格がそもそも高いという理由もありますが、5年落ちで40%のリセールバリューがあるのは優秀な部類です。
ライダーは日産の関連会社であるオーテックジャパンによりカスタムが施されたグレードで、走りの安定感やデザイン性を重視する方に人気です。一定の需要がある分、価値が落ちにくいと考えられます。
ライダー以外では、20Gやハイウェイスターも39%のリセールバリューが期待でき、比較的値崩れがしにくいです。
逆に、販売価格も比較的安価な20Sは5年後のリセールバリューが25%となり、値崩れしやすいことがわかります。
ここまで、セレナの買取・査定相場の傾向について解説してきました。口コミからわかる買取傾向を「セレナの買取価格/口コミから分かる高く売る方法を紹介!」で紹介しているので、あわせて参考にしてください。
以下では、相場よりも高くセレナを売る方法について説明していきます。